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最新号【6月号】 

これって月経不順?不正出血?

産婦人科/リプロダクションセンター 田島博人 

月経の異常を気にされて来院される方は非常に多くおられます。周期の乱れや、月経と無関係の出血、過多月経、そして月経痛など大変色々な症状の訴えがあります。今回は月経の基礎知識をお話ししたいと思います。それでは正常の月経とはいったいどのような定義になっているのでしょうか。
それは・・・


・周期(開始日から次の開始日まで)は25~38日(結構個人差があるものです)
・その変動が6日以内で持続日数は3~7日(周期毎にある程度が変動あっても大丈夫です)
・月経量は20~140ml(レバー状の凝血塊が出るのは多めと思われます)


 ということは、この範囲を外れる方は月経異常ということになります。女性の排卵機能は非常に繊細で、ストレス・生活の乱れ、過労、無理なダイエットなどが脳の視床下部に影響し、ホルモンが乱れた結果排卵しなくなります。その結果として、月経の乱れ(周期の長短、期間の長短、月経量の増減)が起こります。数か月以上、大きな乱れが続く場合にはホルモン剤によって月経周期を整えることをお勧め致しますが、2~3か月基礎体温をつけてみて高温期があることを確認出来れば、さほど慌てる必要はありません



 月経周期は排卵までの期間(卵胞期)によって決まります。個人個人、またご年齢によっても大分幅がありますが、加齢と共に卵胞期は短縮する傾向にありますので、月経周期が短くなってきた場合は卵巣機能の低下も考えられます。今残っているご自身の卵巣機能が知りたい!という方はAMH採血というものをされてみてもよいかもしれません。

 排卵に伴って排卵期出血が起こることがあります。不正出血?と思われることもあろうかと思いますが、毎周期同じ頃に起こり、おりものや下腹痛が出現したりします。排卵後の高温期(黄体期)については基本的に一定(約12~14日)ですので、月経から2週間前が排卵だったということが逆算的に言えます。一度予定表に細かく症状を記録してみて、月経になってから見返してみますと、排卵期の体調がよくわかるかもしれません。

 月経痛が強い方では子宮内膜症の合併があったり、過多月経・不正出血の方では子宮筋腫や内膜ポリープを合併されていたり、また子宮がんが隠れていたということも無いわけではありません。婦人科疾患は早期治療によって生活の質を大幅に改善出来ることも多々ありますから、婦人科検診は非常に大切です。実際検診で判明した筋腫による過多月経や内膜症による月経痛を治療して、「もっと早くやっておけば良かった」と言われる方も多くおられます。

 このように月経周期や月経量、その随伴症状は女性にとって健康のバロメーターと言えます。お忙しい毎日でご自身のことを顧みる余裕がない方も多いかと存じますが、ぜひ一度ご自身の体を振り返ってみられては如何でしょうか?

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