2019年12月号 ドクターコラム

眼科 医長 松島 亮介

白内障とは

白内障とは

  • 白内障とは
  • 白内障とは、水晶体が濁った状態をいいます。そもそも「水晶体」とはカメラで例えると「レンズ」に相当する部分です。そのため白内障が強くなると、すりガラスを通して見ているような状態となり、視力低下や羞明などの症状を自覚します。60歳くらいになると約半数は少なからず白内障が存在しますが、自覚症状に気付くまでにはそれからさらに数年から数十年かかります。原因で最も多いのは加齢によるものですが、その他にも薬剤性、先天性、外傷などが挙げられます。

また、白内障には核硬化(濁りの程度)を表すEmery-Little分類というものがあり、濁りのない0から、極めて硬いⅤまでの6段階に分けられています。
さらに、濁りの場所によっても核性白内障や皮質白内障、前嚢下白内障、後嚢下白内障などにも分けられます。

白内障の治療

白内障の治療は点眼薬か手術になりますが、根本的治療となるのは手術です。手術をするためには必ず一度は眼科医の検査が必要になります。

具体的には、視力検査眼底検査などをします。その際に、眼底検査をやりやすくするために点眼薬で瞳孔(カメラでいう、絞りの役割をする部分)を広げます。これを散瞳と言いますが、この状態になると数時間はぼんやり、まぶしくなります。
そのため、車やバイクなどで来院されると瞳孔が元に戻るまで院内で待っていただく可能性があるので、受診の際は徒歩や公共交通機関で来院されることをお勧めします。

手術後の視力

白内障により視力がかなり下がっており、自覚症状も強いようであれば手術をします。

術中・術後に合併症などがなく、白内障以外の眼疾患がなければ基本的に視力は上がります。最近の手術は以前より進歩していますが、それでも数千人に一人は失明してしまう危険性があります。

術後は、しっかりと点眼薬を使用していただき、そのうえで外来通院となりますが、おおよそ1ヶ月程度で視力が安定してきます。

手術を受ける際は主治医としっかり話し合い、納得されたうえで治療することをお勧めします。