第5中足骨疲労骨折(Jones骨折:ジョーンズ骨折)|スポーツ整形外科|整形外科

第5中足骨疲労骨折第5中足骨疲労骨折

第5中足骨疲労骨折とは

第5中足骨の疲労骨折のことをJones骨折(ジョーンズ骨折)と呼びます。疲労骨折は骨の同じ部分に繰り返しのストレスがかかることで発症します。ジャンプや切り返し動作を繰り返すサッカー、ラグビー、バスケットボールなどの選手によく発生します。原因は骨のねじれやしなりなどのストレスが繰り返しかかることで徐々に進行していき、最後はそこまで強くない力で骨折します。

  • エコー画像第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)のエコー像
  • 確定診断はレントゲン画像で行いますが、超音波治療装置(エコー)で簡便に、不全骨折を確認することもできます。必要に応じてCT画像で評価をします。高校生や大学生の選手に多く、不完全骨折の場合には保存治療が有効ですが、完全骨折の場合は手術が推奨されます。

治療について

第5中足骨の近位骨幹部は血流が乏しいので、治癒できず完全骨折に至ってしまう場合があります。不全骨折(まだ完全に折れてない状態)で診断された場合は、足底板や超音波骨折治療器などを用いた保存治療でプレーしながら治療を行います。

ただ完全骨折になってしまった場合には、基本的には手術治療が推奨されます。手術は小切開で骨の中に金属製のネジを入れる方法が一般的です。手術後の競技への完全復帰は3か月前後です。

手術前のX線像手術前のX線像
手術後のX線像手術後のX線像