膝蓋腱症(ジャンパー膝)|スポーツ整形外科

膝蓋腱症とは

  • MRI:膝蓋骨下極の付着部での膝蓋腱症 MRI:膝蓋骨下極の付着部での膝蓋腱症
  • 膝蓋腱症・膝蓋腱炎は、ジャンパー膝とも呼ばれ、バスケットボールやバレーボールなどジャンプを繰り返すスポーツにみられます。ジャンパー膝は大腿四頭筋の膝蓋骨付着部や膝蓋腱の付着部に発症しますが、膝蓋骨下端が最も多いといわれています。

膝蓋腱症のエコー像

  • 上:正常側 下 膝蓋骨下極膝蓋腱付着部症上:正常側 下 膝蓋骨下極膝蓋腱付着部症
  • ドプラーモード 血流シグナルの増加ドプラーモード 血流シグナルの増加

膝蓋腱症の治療

多くの患者さんが保存治療で軽快しますが、まれに慢性例や重症例では手術が選択されます。保存療法は基本的にスポーツ活動など負荷のかかる活動の制限および局所の消炎鎮痛処置、理学療法を行います。
近年では多血小板血症(platelet rich plasma:PRP)や体外衝撃波療法(extracorporeal shock wave therapy:ESWT)などの有効性が報告されています。どうしても改善しない難治性膝蓋腱症に対しては手術療法が検討されます。手術は変性した病変部の直視下もしくは関節鏡視下、超音波(エコー)ガイド下で病変部切除を行っています。