クリニカルフェロー研修後記NO.18|外傷再建センター

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【執筆者】
日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科
山岡秀司 医師

私は2023年4月から2026年3月まで、新百合ヶ丘総合病院 外傷再建センターにて研修をさせていただきました。

私は形成外科医として勤務しておりますが、所属施設では手外傷症例が多く、さらに救命救急センターには重度四肢外傷が搬送される機会も少なくありませんでした。そうした症例に携わる中で、外傷治療を真に完遂するためには、形成外科のみならず整形外科的知識、そしてより外傷に特化した再建技術が必要不可欠であることを痛感しておりました。

そのような折、偶然にも外傷再建センターの先生と診療をご一緒する機会をいただき、クリニカルフェローのお誘いを受けました。どこで研修を積むべきか模索していた時期でもあり、この環境で学びたいという思いから、フェローへの応募を決意いたしました。

当時は形成外科医としても未熟であり、骨接合の経験もほとんどなかったため、自分がどこまで治療に関わることができるのか大きな不安を抱えていました。しかし、スタッフの先生方や先輩・同僚フェローの皆様の丁寧なご指導のおかげで、大きなトラブルなく診療に携わることができました。

骨折治療においては、大腿骨近位部骨折、足関節骨折、橈骨遠位端骨折、四肢外傷に対する創外固定など、多くの骨接合術を執刀する機会をいただき、整形外科外傷治療の基本を学ぶことができました。

また、軟部組織再建においても、術前計画から執刀、術後管理に至るまで、外傷再建に必要な実践的ノウハウを学ぶことができました。そこには、これまで形成外科で学んできた皮弁手術とは異なる視点や哲学が数多く存在していました。そして、その再建は単なる被覆に留まらず、機能と整容の双方を高い次元で追求したものであり、その完成度の高さに幾度となく感銘を受けました。

新百合ヶ丘総合病院 外傷再建センターで得た最大の財産は、日々のカンファレンスを通じて各分野の専門家の知見に触れられたこと、多種多様な外傷治療を経験できたこと、そして何より、全国から集まった志あるフェローの仲間たちと出会えたことです。異なる背景を持つ仲間たちと共に学び、議論し、支え合った経験は、私にとってかけがえのないものとなりました。

この3年間で得た経験と知識を、今後は自身の所属施設へ還元し、外傷再建における「標準治療」を広めていけるよう努めていきたいと思います。

最後になりますが、この3年間ご指導いただいたスタッフの先生方、日々支えてくださったフェローの皆様に、心より感謝申し上げます。