発達神経学センター|専門外来|小児科
発達神経学センターについて
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子どもは生まれてから大人になるまでに大きな変化を遂げます。体が大きくなることを「成長」、様々な能力を獲得していくことを「発達」と言います。子どもが「発達」していくには脳神経の働きが大変重要です。また、「発達」途上にある子どもの脳になんらかの不具合が起こった場合には、大人とは違った症状や病気を起こすことがあります。
当センターでは小児神経学の専門家と公認心理士が、子どもが発達する過程で起こってくる様々な症状、困難さの診療(相談、検査、診断と治療)を行います。
臨床心理士は発達検査(WISC-Ⅴ、田中ビネーⅤ、新版K式発達検査など)、心理カウンセリング、保護者相談(ペアレントトレーニング)などを行います。
こんな症状があれば当センターへ
以下は、当センターで診療する症状や病気の代表例です。これらは、発達途上の正常な子どもに見られる心配ない症状のこともありますが、重い病気の始まりである場合もあります。重い病気を早期発見すること、治療のできる病気を見逃さないことも大切ですが、気になっていた症状が心配のないものであると確認することも安心して子育てをしていく上でとても重要です。また、病名がつかないほどの軽い症状であっても、ほんの少しのサポート(親の考え方の切り替えやリハビリなどの訓練)で改善できる場合もあります。少しでも“気になる”症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
発達の遅れ
症状が軽ければ、多くの場合、発達をそっと見守るだけで十分です。しかし特に、笑わなくなった、歩かなくなった、しゃべらなくなった、成績が急に落ちたなど、これまでできていたことができなくなった場合は重大な病気の始まりのことが多く、注意が必要です。
けいれん・意識がなくなるなどの発作
てんかんの可能性があります。まずは他の病気でないことを診断する必要があります。
発達のかたより、個性が強い
発達障害(神経発達症)の可能性があります。まずは正しく評価、診断をし、必要な場合には環境整備や薬物療法を行います。
その他、神経と関係がありそうな全ての症状・不安
子どもの脳の形や機能をみるための特殊な検査
最先端のCT、MRIなどの画像検査機器を取り揃えています。また、SPECT、PET-CT、syMRI*など高度な画像診断機器も導入されています。
通常の脳波検査だけではなく、発作時の脳波を記録しててんかんかどうかを見極める検査(ビデオ脳波モニタリング)や、睡眠の状態を詳細に調べる検査(ポリソムノグラフィ)など専門性の高い検査も行うことができます。
※従来のMRIより短時間で検査ができ、これまでは見ることのできなかった脳の発達の様子(ミエリンの成熟)を見ることができる検査です。
診療日
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高橋 孝雄(センター長)
月曜(第2月曜を除く)14:30~16:30、金曜 14:30~16:30 - 下郷 幸子(副センター長、小児科部長)
月曜 9:00~11:30、水曜 9:00~11:30 - 髙橋 哲朗(センター員)
水曜 14:00~16:30
ご相談内容が下記の症状に当てはまる方は、受診前に下記の問診票をダウンロードし、ご記入したものをお持ちください。
ご自宅でプリントアウトができない場合は、印刷したものを小児科外来受付でお渡しします。早めに来院して、診察前にご記入ください。
・けいれん/てんかんで受診される方の問診票
・お子様の発達や行動に関する問診票
・頭痛についての問診票
診察は予約制です。諸事情により変更・休診になることがございます。
外来担当医表はこちら
外来診療予約専用TEL(通話料無料)0800-800-6456
医師紹介
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- 高橋 孝雄
たかはし たかお
発達神経学センター長
医学博士
日本小児神経学会専門医
日本小児科学会小児科専門医・指導医
インタビュー動画はこちら
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慶應義塾大学医学部卒、慶應義塾大学名誉教授。米国マサチューセッツ総合病院小児神経科、ハーバード大学医学部神経学講師を経て、慶應義塾大学医学部小児科主任教授、慶應義塾大学副病院長、小児科学会会長、小児神経学会理事長を歴任。令和5年4月より現職。
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著書に「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」などがある。
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- 下郷 幸子
しもざと さちこ
発達神経学センター副センター長
小児科部長
- 下郷 幸子
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日本小児神経学会専門医
日本小児科学会小児科専門医
福井大学医学部卒
慶應義塾大学医学部小児科非常勤講師
社会福祉法人日本心身障害児協会島田療育センター非常勤医師
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- 髙橋 哲朗
たかはし てつろう
発達神経学センターセンター員
小児科医長
- 髙橋 哲朗
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日本小児科学会小児科専門医
慶應義塾大学医学部卒
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