血液内科

当科の特徴(概要)

  • 血液内科医師
  • 当科のモットーは、「医は仁術なり」です。患者さんとその家族の皆様が満足する医療環境をつくり、病気を的確に治す。病に苦しむ人やそのご家族が、元の生活に戻ることを目指す医療を提供することです。「高い知識」と「高い技術」を自己研鑽することによって、患者さんやご家族の期待に応えることが、私たちの責務と思っております。

血液内科からのご案内

当院血液内科では、これまで治療が難しいとされてきた急性骨髄性白血病(AML)の高齢者や体力的に強力な抗がん剤が適応とならない患者様に対し、ベネトクラックス+アザシチジン療法に独自の改良を加えることで、95%という非常に高い完全寛解率を達成することに成功しました。
さらに、全生存期間(Overall Survival)も、これまでの国内外の臨床試験データを上回る結果を示しております。
この治療成績の詳細は、第87回 日本血液学会学術集会(JSH 2025)にて正式に発表されました。

他院からのご紹介やセカンドオピニオンも随時受付中です。緊急の場合は、予約なしでも血液内科での診察が可能ですので、お気軽にご相談ください。

福田哲也医師による急性白血病専門外来開設のご案内

このたび当院では、福田哲也医師による急性白血病専門外来を開設いたしました。
急性白血病は、早期診断と迅速な治療介入が予後に大きく影響する疾患であり、専門的視点からの診断・治療方針決定が重要です。

本専門外来では、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)およびその疑い症例に対し、専門的評価と治療方針の提案を行います。
特に、以下のような症例につきましてご相談を承ります。

  1. 未梢血異常、芽球出現、汎血球減少などから急性白血病が疑われる症例
  2. 骨髄検査や追加精査の必要性判断に迷う症例
  3. 高齢者・併存疾患を有する患者さんの治療適応判断
  4. 再発・難治例に対する治療相談
  5. 専門施設での治療導入や連携加療を検討する症例

地域医療機関の先生方との連携を大切にし、適切なタイミングでの診断・治療介入につなげてまいります。
急性白血病診療についてご相談の際は、どうぞお気軽にご紹介ください。
診察日については外来診察担当表をご覧ください。

対象疾患

検査内容

骨髄機能検査

骨髄穿刺、骨髄生検により骨髄における白血病細胞を検索します。試験管内培養による各種薬剤感受性試験のデータは、血液疾患の診断・治療に応用されています。

染色体・遺伝子解析

造血器腫瘍において末梢血、骨髄穿刺液、リンパ節などを用いて染色体分析、DNA解析を実施し、白血病やMDSの予後の評価を治療選択に役立てています。

細胞表面マーカーおよび細胞内機能タンパク検査

白血病細胞やリンパ球表面に発現する多様な抗原や細胞内機能タンパクをフローサイトメータを用いた8-colorサイトメトリーにて詳細に検討します。これにより正確な病型分類、微小残存病変の高感度検出が可能となり、各疾患における的確な治療法の選択決定が可能となりました。

治療方法

特殊診療施設のご案内

無菌室

抗がん剤治療などで使用されるクリーン度の極めて高い病床を7床備えています。強力な化学療法後の一過性免疫不全状態では、患者さんはこの無菌室内でケアされます。これにより日和見感染が予防され、治療成績が飛躍的に向上しています。

  •  無菌室・クリーンルームクラス100無菌室1床
  •  無菌室・クリーンルームクラス10000無菌室6床

研究・実績

診療実績

2025年度新規患者

急性骨髄性白血病(寛解導入療法) 20例 急性リンパ性白血病 2例
慢性リンパ性白血病 1例 骨髄異形成症候群 22例
慢性骨髄性白血病 8例 骨髄線維症 2例
真性赤血球増加症 8例 多発性骨髄腫 16例
悪性リンパ腫 58例 発作性夜間血色素尿症 1例
自己免疫性溶血性貧血 2例 特発性血小板減少性紫斑病 10例

論文・学会発表

論文・学会発表を一覧ページにまとめました。ページはこちらからご覧いただけます。
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よくある質問

Q1.初診でかかった後、すぐに入院に治療してもらえるのでしょうか?
すぐに入院はできるとは限りません。また外来通院で治療を行うこともあります。外来にかかられてから医師の判断になります。
Q2.がんの治療って高額な費用になると聞きました。医療費が心配。
高額療養費制度【申請先:加入されている保険者】
外来分は、ひと月の中で自己負担額が一定の額を超えた場合、申請すると超えた額が戻ってきます。入院分は、事前に自己負担限度額認定証を発行してもらい、病院窓口へ提出してくだされば、限度額までのお支払いで済みます。ご相談はがん相談支援センターにて承ります。
Q3.自宅で療養しています。介護保険サービスが使えると聞きました。
介護保険は通常65歳以上の方が対象になりますが、40歳以上のがん患者さんも利用することができます。ソーシャルワーカーにご相談ください。
申請先→住所地の市役所(区役所)の介護保険課へ
Q4.そろそろ仕事復帰を考えていますが色々不安です。
ソーシャルワーカーと一緒に、復帰に向けてどのような準備が必要か考えてみましょう。なお、勤務先と勤務時間の変更や配置換え等の相談が必要な場合は、社会保険労務士に専門的な相談も可能です。また、今後新しい仕事をお探しの場合は、ハローワークの就労ナビゲーターとの相談会も実施しています。ご相談はがん相談支援センターにて承ります。
Q5.夫ががんの診断を受け治療中です。自分は妻として何ができますか?
ご主人ががんになられて動転し、ご自分のこと以上に心配されていることでしょう。自分のつくった料理が悪かったのか、私がもっと早く気づいていれば、などとご自身を責めている方も多くいらっしゃいます。決してそのようなことはないのです。奥様のお気持ちに沿いながらお話を伺っていきます。
Q6.がん診療連携拠点病院ってなんですか?
どこにお住まいでも質の高いがん医療が受けられるように厚生労働大臣が指定した病院で、都道府県の中心となります。当院もがん診療連携拠点病院に指定されております。
詳しくは当院のがん診療についてをご覧ください。
Q7.がん治療に関わるスタッフは、どのようなスタッフがいますか。
がん治療には、医師や看護師、薬剤師、病理医、臨床検査技師、放射線治療医、栄養士、ソーシャルワーカー、心理士などさまざまな専門家がいます。また当院では一般市民によるボランティアの方からもご支援をいただいていて、チーム医療を実践しています。
Q8.臨床試験ってなんですか?
新たに開発された治療薬や手術療法や放射線療法などのさまざまな治療法が安全で有効かを、患者さんにご協力いただいて確認する研究です。がん治療は、国内外の多くの患者さんのご協力による臨床試験の積み重ねによって進歩してきました。
当院の臨床試験について詳しくはこちらをご覧ください。