糖尿病|治療方法|糖尿病・内分泌代謝内科
糖尿病とは
現在の日本では、生活の欧米化とともに生活習慣病が増加しています。
日本には予備軍を含めると 全国に2,210万人、国民の5人に1人が糖尿病といわれています。
糖尿病はまさしく生活習慣病の最たる病気なのです。
血糖値が高くなる病気のことを糖尿病といいますが、自覚症状のない場合も多く気づきにくい特徴があります。
糖尿病は血糖値が高くなる病
食べ物や飲み物を消化して作られるのがブドウ糖です。ブドウ糖は身体を動かすエネルギー源となるものです。
血液の流れに乗ってからだの細胞に運ばれて、筋肉や臓器で使われます。
血糖値というのは、血液中にそのブドウ糖がどのくらいあるかを示すものです。
糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液の中に溢れてしまいます。
インスリンというホルモンが足りなくなったり、うまく細胞に作用しなくなってしまうからです。
インスリン
インスリンは、からだの中で唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖が上がらないように調節する働きがあります。
そして、血液中のブドウ糖をからだの細胞に送り込み、活動エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンというものに変えて、エネルギーとして蓄えておくようにする働きがあり、
ブドウ糖のコントロールをしています。
インスリンが不足して、うまく作用しないと、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなって、血液中のブドウ糖が使えなくなり、血糖が上がってしまいます。
そうなると、筋肉や内臓にエネルギーが運ばれないため、全身のエネルギーが足りなくなってしまいます。
主な原因
糖尿病の2つのタイプ 糖尿病は、大きく分けて1型と2型の2種類です。日本では全糖尿病患者の約95%が「2型糖尿病」と言われるタイプです。
1型糖尿病
すい臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌できなくなるタイプです。 子供や若い人に多く見られますが、中高年にもみとめられます。
2型糖尿病
インスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなるタイプです。 主に40歳以降に見られますが、若年発症も増加しています。
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遺伝体質の場合と、環境的要因が加わって発症すると言われています。環境的要因として大きくかかわっているのが、肥満、過食、高脂肪食、運動不足、ストレス、喫煙など生活習慣が原因となります。
家族や親せきなどの血縁者に糖尿病の人がいる場合、そうでない人と比べて、過食や運動不足によって糖尿病を発症する可能性が高くなるので、生活習慣を改善するとともに、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
主な症状
糖尿病は、自覚症状がなく、知らない間に進行していることが多い病気です。 下記のような自覚症状がある場合は、病状がかなり進んでいる場合もあります。
◆トイレによく行く(頻尿)・尿の量が多い(多尿)
◆いつものどが渇いている(口渇)
◆だるい・疲れやすい
◆たくさん食べても体重が減る・すぐにお腹がすく
◆手足がしびれる・つる・けいれんが起きる・目がかすむ