産婦人科(リプロダクションセンター/低侵襲婦人科手術センター)|新百合ヶ丘総合病院

当科を受診ご希望みなさまへ (まず初めにこちらを必ずご確認ください) 

婦人科外来受診希望の患者さんへ

婦人科外来の受診希望、手術希望の多くの患者さんから外来の予約を頂いています。 少しでもスムーズに患者さんが受診して頂けるよう、下記の点にご協力ください。 よろしくお願い致します。

紹介状をお持ちの患者さんについて

ご予約をお取り頂き、ご来院されることをお勧め致します。 予約外でも診察を受けられますが、予約診療が優先されますのでお待ちいただくことになります。 ご了承ください。

紹介状をお持ちでない患者さんについて

必ず予約を取ってご来院ください。
予約がなく当日ご来院頂いた場合、混雑状況により他日の予約を改めてお願いする場合があります。

予約診療について

ご予約頂いた医師の診察の混雑状況により、他婦人科医師が診察する場合があります。 併せてご了承ください。

<急を要する症状の方については、総合案内又はブロック受付にお申し出ください>

当科の特徴(概要)

  • 産婦人科医師産婦人科医師
  • 当科は不妊治療から妊娠分娩の管理、そして婦人科良性/悪性腫瘍まで広い範囲の診療を地域の病院と連携して、すべてに対応できる体制で行っています。センチネルリンパ節生検も導入しています。

産科について

妊娠希望の方に対しては総合病院であるメリットを最大限に生かした理想の不妊治療/生殖医療(リプロダクション)を、出産については安心・安全・満足のいく自然分娩・母乳育児を目指した母子医療を、婦人科疾患のうち腹腔鏡など内視鏡下手術の適応がある疾患に関しては、可能な限り低侵襲な方法で治療を行ってまいります。
産科について詳しくはこちら

婦人科について

更に日本では導入が遅れている婦人科悪性疾患(子宮体がん・頸がん)への腹腔鏡下手術/ダヴィンチ手術の普及や、サイバーナイフ/陽子線などを使用した新しい治療にも積極的に取り組んで行く予定です。
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婦人科外来受付時間

初診・再診午前午後
9:00~10:30 14:00~15:30

初診の方は「初めて受診する方」をご覧ください。

不妊治療について

当院は不妊治療の2本柱である内視鏡手術(腹腔鏡/子宮鏡/卵管鏡)生殖補助技術(体外受精/顕微授精)の両方を、内視鏡技術認定医および生殖医療専門医のもとで行うことが出来る、日本でも数少ない生殖医療専門施設となっております。

不妊治療は受診するクリニックによって治療方針が全く異なる場合もあり、一般不妊治療で十分妊娠が見込める方に体外受精が行われていたり、治療前に手術が必要と考えらえる方に漫然と人工授精や体外受精が繰り返されていたりと様々な事例があります。当院では患者さんの限られた時間を無駄にせず効率良く治療を行うことを第一とし、すべての治療の選択肢を揃えて各々の成功率・リスク・時間・費用など総合的にお話しし、公平性を保った上で方針を決定します。

不妊でご来院される患者さんは何らかの器質的問題(卵巣嚢腫や子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、卵管閉塞など)を抱えている方が少なくありません。まず正確な診断を行い、外科的介入が必要と判断すれば迅速な対応が出来るのが当院の大きな強みになっています。日本有数の症例数(年間約1700件の腹腔鏡手術、約300件の子宮鏡手術(2023年4月現在))が不妊治療を支えています。実施可能施設の少ない卵管鏡手術や、最新の細径子宮鏡による外来手術なども積極的に導入しています。
また高度生殖医療である体外受精/顕微授精については厳格に品質管理された胚培養室を運営しており、移植あたりの臨床妊娠率は日本の平均体外受精成績を上回る成績を維持しています。

総合病院での不妊治療の利点として他科との連携の容易さ休日夜間の救急対応が可能であることも挙げられますが、何より妊娠後も分娩までフォローアップが可能であることが当院の最大の強みです。多くの不妊クリニックは妊娠までの極めて短い期間しか対応が出来ませんが、赤ちゃんを抱いてお帰りになるまで拝診させていただくことが不妊治療を行う責任と位置付けています。
リプロダクションセンターはこちら


不妊治療の保険適用について

2022年4月から、不妊治療(タイミング療法、人工授精、生殖補助医療)の保険適用が開始されました。それに伴い当院でも、できる限り保険診療を行います。

自費診療との混合診療は行えないため、自費診療が必要な場合にはすべての治療費が自己負担になりますので、ご了承ください。

2022年4月から新たに保険適用

保険診療には回数や年齢に制限がありますのでご注意ください。

人工授精 年齢制限なし、回数制限なし
生殖補助医療 治療(採卵)開始日において43歳未満
採卵は回数制限なし
胚移植は 治療(採卵)開始年齢が40歳未満の場合6回まで
治療(採卵)開始年齢が40歳以上43歳未満の場合3回まで

費用などの詳細は厚生労働省ホームページに概要が公開されておりますので、ご一読ください。
厚生労働省「不妊治療に関する取組」
不妊治療に関する支援について(令和5年4月1日版)

新百合ヶ丘総合病院で行っている腹腔鏡下手術・内視鏡手術

婦人科悪性腫瘍

  1. 早期子宮体がんに対する腹腔鏡下子宮体がん手術(保険適用)
  2. 進行子宮体がんに対する腹腔鏡下子宮体がん手術(自費診療)
  3. 早期子宮頸がんに対する腹腔鏡下子宮頸がん手術(保険適用)
  4. 進行子宮頸がんに対する腹腔鏡下子宮頸がん手術(自費診療)

婦人科良性腫瘍

子宮筋腫

  1. 腹腔鏡下子宮筋腫核出術、腹腔鏡下子宮全摘術、子宮鏡下筋腫切除術

子宮内膜症

  1. 腹腔鏡下内膜症病巣切除術(深部内膜症も含む)、腹腔鏡下子宮全摘術
  2. 腹腔鏡下筋腫および腺筋症切除術
  3. 腹腔鏡下膀胱内膜症および尿管内膜症切除術

卵巣腫瘍

  1. 腹腔鏡下付属器切除術、腹腔鏡下卵巣嚢腫切除術

子宮脱

  1. 腹腔鏡下仙骨腟固定術

対象疾患・症状

子宮頸がん

子宮の細い部分(頸部)の先端が腟の奥に突き出ていて、子宮頸部の上皮(粘膜)から発生するがんのことを子宮頸がんといいます。がんは、はじめは上皮のなかにとどまっています(上皮内がん)が、次第に子宮の筋肉に浸潤(しんじゅん)します。さらに腟や子宮のまわりの組織に及んだり、骨盤内のリンパ節に転移したりします。さらに進行すると、膀胱・直腸を侵したり、肺・肝臓・骨などに転移したりします。
子宮頸がんは、40、50代に最も多い病気ですが、20代の人や80歳以上の人にもみられます。
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子宮体がん

子宮体部の壁は、内側から、内膜、筋層、漿膜からできています。子宮体がんは内膜から発生するもので、子宮内膜がんとも呼ばれています。
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卵巣がん

卵巣がんは、子宮の両脇にある卵巣に発生するがんです。卵巣がんは、その発生する場所によって上皮性・胚細胞性・性索間質性などの種類がありますが、90%以上が上皮性のがんです。
また、悪性度が比較的低く、境界悪性腫瘍と呼ばれる卵巣がんも存在します。
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主な治療法

婦人科悪性疾患に対する腹腔鏡下手術

婦人科悪性腫瘍への腹腔鏡下手術の導入は、当院開院前からの経験を生かして行っています。内視鏡トレーニングラボでの研修、他院での腹腔鏡下悪性腫瘍手術の研修、協力病院における腹腔鏡下悪性腫瘍手術導入の支援などをとおして、腹腔鏡下悪性腫瘍手術の症例を経験してきましたが、これらの経験でえられた技術と知識をもとに、婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術を施行しています。
当院は、2012年8月に開院し、それ以来、一般的な婦人科手術の96%が腹腔鏡下手術で施行可能な施設として診療を行っています。婦人科腫瘍のなかでも子宮体がんだけは先進医療として認められていましたが、上記のような準備を経て、2013年5月より、先進医療の腹腔鏡下子宮体がん根治手術実施施設として、当院が承認されていました。2013年11月現在、全国で34施設が施設認定されていましたが、当院はその一つです。2014年4月からは、腹腔鏡下子宮体がん根治術は保険適用となっています。一方、子宮頸がんに対する腹腔鏡下手術はしばらく自費診療でしたが、2018年4月から保険診療の適用として施行しています。
低侵襲婦人科手術センターについてはこちらから

手術実績

腹腔鏡下手術は子宮筋腫核出術、子宮全摘術、卵巣腫瘍の手術などの他、子宮体がん、子宮頸がんに対しても腹腔鏡下手術による治療を行っています。

手術実績2023年

認定施設

  1. 生殖医療専門医認定研修施設
  2. 日本超音波医学会専門医研修施設
  3. 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定研修施設
  4. 日本婦人科腫瘍専門医指定修練施設

見学希望の先生方へ

新百合ヶ丘総合病院産婦人科は腹腔鏡手術症例を 約1500例/年 程度施行しております。
一定の技術を身につければ、誰でも安全にできるように、 というコンセプトで仕事をしております。
当院の見学にご興味のある方は、下記までいつでもご連絡ください。

受付担当:新百合ヶ丘総合病院 医局秘書
メールアドレス:shinyuri_secretary@mt.strins.or.jp
メール記載事項:氏名・年齢・勤務先・連絡先メールアドレス・電話番号