脊椎内視鏡手術|対象疾患・治療法|脊椎脊髄末梢神経外科(低侵襲脊髄手術センター)

脊椎内視鏡手術とは

低侵襲手術は顕微鏡手術と内視鏡手術があり、両者とも術後成績は良好です。内視鏡手術は頚椎では頚椎症性神経根症(頚椎が悪くて肩、腕、手の痛みやしびれが生じる)に対して、腰椎では椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対して適応があります。脊椎骨の変形がひどいときは、内視鏡が設置できないこともあります(例えば腰椎側弯症など)。内視鏡は直径が7mmから16mmまであり、患者さんの病気や背骨の状況を考えて決めます。麻酔は原則全身麻酔で行い、1-2時間で終了することが多いです。入院は3-4日あれば十分で、その後は自宅で療養してもらいます。内視鏡手術の良いところは早期退院に加えて、創部痛が少ないことも大きいです。当院は脊髄内視鏡認定事務局があり、全国でも症例数はかなり多い施設です。

  • 脊椎内視鏡手術とは

  • 20代の患者さんで、下肢痛を主訴に来院されました。
    7mm内視鏡手術を行い、数日で退院されました。
    (右)手術前のMRI(左)内視鏡手術でヘルニア塊が摘出されている術後のMRI.