よくある質問|対象疾患|消化器内科(内視鏡内科・肝臓内科)

胃炎に関するよくある質問

Q1.どんな症状が出ますか?

胸やけやみぞおちの痛みを感じる人もいますが、基本的にはほぼ無症状です。というのもピロリ菌は小さいころ (5歳未満の頃) から胃の中に住み続けて、胃を荒らし続けるので、違和感があってもそれが普通になっていることが多いです。ピロリ菌を除菌して初めて「なんとなくすっきりした感じがする」とおっしゃる方が時々いらっしゃいますがその程度です。ただ、ピロリ菌は胃潰瘍の原因にもなりますので、その際はみぞおちのあたりの痛みなどの症状が出ます。

Q2.萎縮性胃炎といわれたらどうすればいいですか?

萎縮性胃炎は、そのものが悪いわけではありません。萎縮性胃炎だけではほとんどの人は無症状です。萎縮性胃炎がある人は、おそらくピロリ菌に感染していると考えられますが、そのピロリ菌によって胃癌や胃潰瘍などの病気が引き起こされる恐れがあることが一番の問題です。ですので、ピロリ菌を今まで調べたことがない方は、ピロリ菌が今現在胃の中にいるかどうかを調べてみてください。ピロリ菌感染の有無は、血液検査や呼気検査で調べることができます。

Q3.胃カメラは苦手です。ピロリ菌だけ調べて治療できますか?

保険診療上はできません。ピロリ菌の感染による胃炎の所見があるかどうかを確かめなければいけないという決まりがあるからです。また、ピロリ菌によって癌ができていないかどうかをチェックすることもお勧めです。人間ドックなどでピロリ菌の検査がセットで入っているところもありますが、 胃カメラを受けずに除菌をしようとすると自費診療になりますし、胃がんを合併していないかも心配です。ぜひ胃カメラを受けて癌がないことをはっきりさせ、ピロリ菌の存在を確認してから除菌治療を受けてください。

Q4.ピロリ菌を除菌しました。今後、胃カメラを受けなくていいですか?

残念ながら胃カメラからの卒業はできません。ピロリ菌を除菌することで胃癌、胃潰瘍のリスクを下げることができます。しかし、あくまで「下げる」であって「ゼロにできる」わけではありません。ピロリ菌の感染を指摘されたことがある方は、除菌が成功していても年一回は胃カメラをお受けいただくことを強くお勧めいたします。

Q5.ピロリ菌を除菌しましたが、またピロリ菌にかかることはありますか?

ほとんどありません。基本的にピロリ菌は幼少時にかかるといわれていて、大人になってからかかることはほとんどないといわれています。しかし、治療薬を飲んでも除菌に失敗する場合が、わずかながらあります。除菌をした後、本当にいなくなったかどうかを確認する検査を受けていない方や、まれに検査では除菌成功と判定されたにもかかわらず実際には除菌しきれていない方がいらっしゃいます。年1回の胃カメラで、やはりまだ胃の中にピロリ菌がいそうだと指摘された場合は、もう一度安心のためピロリ菌の検査を受けてください。

胃潰瘍に関するよくある質問

Q1.どんな症状が出ますか?

みぞおちのあたりが痛くなることが一番多いです。また、粘膜が傷ついた部分から出血することも多く、黒色のねっとりとしたタールのような便が出ることもあり、場合によっては口から血を吐くこともあります。出血量が多かった場合は貧血になってふらつきが出てきたり、ちょっとした運動で息が苦しくなったりすることがあります。

Q2.胃潰瘍といわれたらどうすればいいですか?

まずは胃潰瘍の治療をするために胃酸を抑える薬を、通常傷ついた粘膜が治るまで、少なくとも4週間から8週間ほどしっかり胃薬を飲んでいただきます。胃潰瘍が治ったかどうかを再度胃カメラで確認しつつ、なぜ胃潰瘍になったかを調べます。ピロリ菌によって起きる場合はピロリ菌の除菌治療を受けてください。鎮痛薬が原因になっている方は、薬を別の種類に変えるか、胃薬を継続し飲んでいただく必要があります。

Q3.胃潰瘍から組織を採取したといわれました。私は胃癌なのですか?

胃癌に胃潰瘍を伴うこともあります。ピロリ菌や鎮痛薬でできる良性の胃潰瘍 (消化性潰瘍といいます)と、悪性の胃潰瘍は見た目が異なり、内視鏡での見た目である程度判断ができます。しかし、どんなに見た目が良くても癌の可能性を否定する目的で、念のために組織を採取することも多くあります。結果が出るまでは不安だとは思いますが、心配しすぎずにお待ちください。

Q4.食べ物は何か気を付けたほうがいいのでしょうか。

胃潰瘍が治るまでは以下のものに気をつけてください。
①硬い物や繊維質なもの(特にとがっているものは皮がむけた部分に刺さると危ないです。)
②極端に熱いもの、冷たいもの
③刺激物:香辛料や酸味の強い食品、コーヒー、炭酸飲料など
④たばこ、アルコール
⑤暴飲暴食

食事に過敏になりすぎる必要性はありませんが、これを機に一度食生活も見直していただくのもひとつ大事なことではないでしょうか。

胃がんに関するよくある質問

Q1.どんな症状がありますか?

早期の胃がんに症状は全くありません。これはほとんどの癌に言えることですが、早期発見するためには、健診をお受けいただくことが大事になります。進行胃癌になった時に貧血の症状 (ふらつきや息切れ)や黒色便・吐血がみられることはありますが、早期の場合にはまず症状はないとお考えください。

Q2.早期の胃がんといわれました。どのような治療を受けますか?

早期胃がんの中でも、
①小さい (大きさが2cm以内)
②がんが浅い部分にとどまる (粘膜内癌、表面の一番浅いところにある)
③顔つきが悪くない (悪性度が低い分化型癌)
④潰瘍がない

この4つの条件のうち、3つの条件を満たしているものは基本的に内視鏡で治療をすることができます。しかし、ご年齢なども含め例外もありますので、実際には主治医の先生との相談の上、治療法を選択することになります。
治療は内視鏡室で行われ、静脈麻酔で眠っている間に終わります。内視鏡を使い、皮一枚を薄く剥がして取り切ります。おおよそ一週間程度の入院が必要とお考えください。その治療で取り切ることができれば、 特に抗がん剤など追加の治療は必要ありません。より詳しいESDの手順や適応については以下のページを参照してください。
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)とは

Q3.胃がんになったのは生活が乱れていたからでしょうか?

原因の大部分はピロリ菌の感染です。喫煙や塩分は控えることをお勧めします。

Q4.胃がんを早期に発見するにはどんな検査を受けたらよいのでしょうか?

年1回胃カメラの検査を受けることを強くお勧めします。腫瘍マーカーなど、「血液検査でがんが分かる」といわれている検査がありますが、早期の胃がんではいずれもまずひっかかりません。また、バリウム検査でも小さいものは見つけづらく、仮に怪しい部分があった場合には胃カメラでの精査が必要です。

Q4.内視鏡で胃がんの治療をしました。その後の経過観察は必要でしょうか?

内視鏡でしっかり取り切れていれば、その癌に関しては治療終了です。しかし、一度胃がんができた胃というのは、別の場所に新規の胃がんができることがあります。いわゆる「再発」というより、「新しいものが別にできやすい」と思っていてください。 繰り返しになりますが、しっかり年1回胃カメラで定期検診を受けることが一番大切です。