2019年4月掲載
いつまでも自分の足で歩こう!!
~フットケアで大切なこと~
フットケア指導士 森 淳子
私たちが取り組んでいるフットケアは、「いつまでも自身の足で歩くためと足を守るための術(すべ)」です。
フットケアで大切なことは、足をよく見ることです!
こちらの症状はありませんか?
- 靴ずれ
- 傷
- 足の変形
- たこ
- うおのめ
- 水虫(足白癬)
爪水虫(爪白癬)

毎日見ましょう!足のチェックポイント
- 足がいつも冷たい
- 足の皮膚の色が紫色になることがある、または赤や黒い部分がある
- 100mくらい歩くと足が痛くなるが、少し休むと痛みが治まり、また歩けるようになる
- よく足がつることがある
- 足が痛くてどうしようもない時がある
- 足がピリピリしたりジンジンしたりすることがある
- 足の裏に何か貼りついている感覚がある
- つの間にか足に傷ができていることがあり、気付かないことがある
- 趾間(足の指と指の間)の皮がむけている
- 爪が白く濁り厚くなってきた
- 巻き爪である
- 足の裏などに胼胝(たこ)や鶏眼(うおのめ)がある
- 踵がカサカサに乾燥したり厚くなったりしてひび割れを起こすことがある
上記の症状があった場合は、下記の診療科にご相談ください。
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靴のサイズやT.P.O(時間・場所・場合)に合わせた靴の選択、靴の正しい履き方により、トラブルを回避できます。是非、『行きつけの靴屋さん』で自分の足に合った靴を見つけるか、もしくは足に合った靴に加工してもらうことをお勧めします。
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また糖尿病を患っている方は、合併症である「神経障害」「視力障害」「腎機能低下」が原因で、 糖尿病性下肢壊疽(足病変)を引き起こす場合があります。それにより痛みで歩くことがままならなかったり、痛みで夜も眠れなかったりと身体的・精神的苦痛を強いられます。その上透析が合併してしまうとさらに足病変のリスクが増えてしまいます。いったん下肢壊疽を発症すると血流障害のため難治性となり、足切断を余儀なくされるケースもあります。
足を失ってしまうと動けなくなったり、外出する機会が減ったりと生活の質が変わってしまいます。
足を毎日チェックして、早期発見・早期治療することが大切です。