医療機関向け|がん診療のご案内
院内がん登録
院内がん登録とは、国が定める「がん対策基本法」基づき、当該施設でがんと診断・治療されたすべての患者さんについて、診断・治療・予後に関する情報を収集し、登録する仕組みです。
当院では2016年(平成28年)症例から、「院内がん登録標準登録様式」に則って、国立がん研究センターの研修を修了した診療情報管理士が登録しております。
この情報は、国立がん研究センターや神奈川県悪性新生物登録事業(地域がん登録)などへの情報提供、また院内で情報を活用することにより、院内外におけるがん診療の質の向上や今後のがん対策に役立てることができます。
また、登録データに関わる個人情報については、「がん登録等の推進に関する法律」「院内がん登録の実施に係る指針」「院内の個人情報保護規程」に従い、十分に留意し取り扱っております。
5ヵ年推移(累計) | 院内がん登録数 性別 5年推移(全症例、上皮内癌等含む) |
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2021年登録集計 | 院内がん登録(がん種類別)件数 |
院内がん登録とは
がんと診断された患者さんの基礎的なデータを病院として集積し、がん診療の実態を明らかにするしくみです。
院内がん登録3つのメリット
- 病院ごとの特徴や課題が明らかになり医療の質向上や研究の資料になる
- 国や地方公共団体ががん対策を計画・実施する際の根拠となる
- 集計を使って受診先選択の参考とすることができる
「がん登録等の推進に関する法律」では、がん診療に重要な役割を担う施設での努力義務とされています。院内がん登録は法律に基づき各施設において実施され、毎年、国立がん研究センターに氏名などの個人識別情報を削除した上で提出、全国の病院における診療件数などの集計が報告書として公表されています。
院内がん登録についてお知りになりたい方は、外部サイト「がん情報サービス」をご覧ください。
院内がん登録全国収集データの二次利用について
- 国立がん研究センターに提出された院内がん登録データは保管されます。
- 報告書を作成するだけでなく、個人情報は守られますがデータとして二次利用されます。
※データの二次利用は定められた審査を経て行われるものですが、もし自分に関する情報が二次利用に使われたくない場合は当院の窓口へお申し出ください。
データの二次利用
- データのより詳細な集計や研究解析を行って実態を検討する。
- 全国規模で対象を選び病院からアンケートをお送りして意見をうかがうなどの活動を通じて、国全体で、より良いがん医療、がん対策に役立てることが期待されています。
※データの管理や制度の詳細は国立がん研究センターがん情報サービスをご覧ください。必要に応じお問い合わせフォームもご活用ください。なお、上記は全般の情報ですが、個別の研究については、各研究者の所属機関における倫理審査委員会の指示に従い情報公開等を行います。
院内がん登録についての当院窓口
1階総合案内エリア8番サポートセンター(IT医療情報課 院内がん登録担当)
患者さんのご紹介
患者さんをご紹介くださる先生方へ
患者さんをご紹介いただく際は、あらかじめ地域医療連携課までご連絡ください。
受診日時のご予約をお取りいたします。
また当院では検査紹介(完全予約制)も受け付けております。
緩和ケア研修
緩和ケア研修会のご案内
年に一度「がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会の開催指針」(厚生労働省)に準拠した緩和ケア研修会を開催しています。
がん疼痛・精神症状に対する緩和ケアなどを講義・ワークショップ・ロールプレイングの3形式によるプログラムで研修します。
開催日 |
2025年10月19日(日) 9:00~17:00 |
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対象者 |
医師および医療従事者 |
会場 |
新百合ヶ丘総合病院 3階STRホール |
研修内容 |
「がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会の開催指針」(厚生労働省)に準拠した緩和ケア研修会です。がん疼痛・精神症状に対する緩和ケアなどを講義・ワークショップ・ロールプレイングの3形式によるプログラムで研修します。 |
緩和ケア研修修了者リスト
当院の緩和ケア研修修了者リストはこちらをご覧ください。
キャンサーボード
がんの治療には手術(根治・姑息)、放射線療法、薬物化学療法、緩和ケアがあります。発生臓器や顕微鏡所見、遺伝子構造によりがんの性質は異なり、進行度(病期またはステージ)や他に持っている病気、例えば糖尿病や心臓・肺疾患等の程度で治療法は異なります。
キャンサーボードとは、専門的な知識及び技能を有する各診療科医師、放射線科医師、診断に関わる病理医師や看護師、薬剤師、理学療法チーム、緩和ケアチームなどの医療スタッフが参集し、がん患者の症状、状態及び治療方針等を意見交換・検討・確認・情報共有等するためのカンファレンス(検討会)をいいます。
当院ではキャンサーボードを通して、がん患者の治療方針等を検討し、それを担当医より、ご本人・ご家族に提示し、ご意向を鑑みて治療法を決定していくよう病院として取り組んでおります。
病院全体
日時 | 場所 |
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不定期(月に1回程度) |
STRホール(状況により変更となる場合があります) |
臨床研究(治験管理室)
臨床研究とは、患者さんにご協力頂き、病気の原因の解明、病気の予防・診断・治療の改善、患者さんの生活の質の向上などのために行う医学研究を指します。新しい薬が政府の承認を得て一般の診療で使えるように、客観的なデータを集める目的の臨床研究は、別に臨床試験あるいは「治験」と呼びます。
がん診療に関するPDCAサイクル
当院では、ISO9001(品質マネジメントシステム)を用いたPDCAサイクルを構築し、がん診療の質・安全の向上に取り組んでいます。
