放射線治療科

当科の特徴(概要)

放射線治療は、医療用のX線を用いた治療ですので、痛みや苦痛はありません。治療台の上で動かず安静に寝ていることができれば、どなたでも治療が受けられます。
がんの種類やステージに合わせて柔軟な治療が可能です。

当院では2012年の開院当初から、ピンポイント放射線治療に優れたコンピューター制御ロボットのサイバーナイフ治療を行ってきました。さらに2017年からはIMRT(強度変調放射線治療)が正確に行える最新最高峰の汎用リニアック型治療機のバリアントゥルービーム(エグザクトラック位置合わせ装置付き)を稼働して、がん治療の三本柱の一つの放射線治療(他は手術治療と薬物治療)を行っています。

手術ができないので放射線治療、というのは過去の話で、放射線治療はがん治療の強力な武器です。初期がんではピンポイントの放射線治療が標準治療となる場合があります。がんが少し広がってきていても、手術・放射線の局所療法と、薬物治療の全体治療をうまく組み合わせて完治をねらいます。進行したがんでも放射線治療をうまく使って進行を遅らせたり、症状を軽くしたりできる場合もあります。また、根治治療、緩和治療の中間の状況となりますが、オリゴメタスターシス(少数転移)、オリゴプログレッション(少数進行)、オリゴリカーレンス(少数再発)の状況でも積極的にピンポイント局所治療を加えることを検討します。また、アブスコパル効果(一部のがん病巣を放射線治療したところ、がん細胞に対する免疫が活性化され他の離れたがん病巣も縮小する)をねらった治療も考慮した方がよい場合もあります。

がんの種類によっては必要に応じて当グループ関連施設の陽子線治療(粒子線治療)、BNCT治療(ボロン中性子線治療)をご紹介することもできます。

※放射線治療の適応を判断する上で、患者さんの病気の状況、これまでの経過などの詳細な把握が必要です。放射線治療科受診の際には、現在かかられている担当医師の方からの、画像診断を含めた診療情報提供書を御準備いただき、前もって当院コールセンターでの外来診療予約作成していただくことが必要です。

対象疾患・治療実績

リニアック(トゥルービーム)

お一人お一人の病状にあわせ、担当医が治療の適応・方針を決定いたします。

リニアック(トゥルービーム)について詳しくはこちらから

リニアック治療部位別実績(2024年度)

リニアック治療部位別実績
部位 実患者数 のべプラン数
脳・脊髄・脳神経 14 15
頭頚部 20 31
肺・気管・縦隔 39 54
乳房 53 64
肝・胆・膵 0 0
消化器 22 23
婦人科 11 155
泌尿器 47 47
造血器・リンパ系 72 76
皮膚・骨・軟部組織 37 40
その他 1 1
合計 316 366

※実患者数:集計期間内に照射実施した患者の実患者数を部位分類ごとに集計
※のべプラン数:集計期間内に照射実施した患者のプラン数