2021/1/25掲載
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昨今、晩婚化などによって、将来の妊娠出産を考える時期の高年齢化が目立つようになってきました。
女性の社会進出、キャリアの形成、職場の理解がないなどの理由によって、妊活を始める時期を逸している方を多くお見受けするようになってきています。
妊娠を希望する場合には、いつから治療を視野に入れるべきなのでしょうか。
女性の年齢と妊孕性の関係
脳卒中とは、女性の年齢と妊孕性(にんようせい・妊娠する力)には大きな関係があります。
昔から変わらない事実として、年齢が高くなるにつれ妊娠はしづらくなるということがあります。
もっとも妊娠しやすい時期は20台前半です。そこをピークに妊孕性は徐々に低下していき、35歳以降からは低下のスピードが早まります。
38歳からはさらに低下、40歳を超えると治療しても妊娠の確率は低くなります。
妊孕性と年齢の関係を示した表

不妊治療の開始時期はいつから?
ではいつから不妊治療を考えるべきなのでしょうか。
治療しての妊娠を希望される場合には、30歳代前半なら妊活し始めて1年たっても妊娠できない時。
30歳代後半なら、妊活を始めて半年しても妊娠しない時。
40歳台は妊活をはじめると同時に不妊治療を考えることが必要となってきます。
え??そんなに早く治療を考えるべきなの?と思われるかも知れませんが、現実問題、治療が遅くなればなるほど妊娠の可能性は低くなります。
治療しても妊娠できるとは限りません。
ですから、自分たち夫婦が治療を希望しているのかも含めて、ご夫婦でよく相談をしていただくことが大変重要となります。
不妊治療と将来のこと
不妊治療は高額な治療というイメージが強かったと思いますが、菅政権の政策により、来年(令和4年)4月からは不妊治療の保険適応がはじまる予定です。
実質的な負担がどうなるのか、保険適応の範囲がまだ正式に決定していないので詳細はわかりませんが、保険になるということで、不妊治療をはじめようと思われる方は増えるのではないかと予想されています。
これをきっかけに、一人でも多くの人が将来のこと、家族計画について考え、行動に移して、時期を逸することなく受診していただければと願います。
まず悩まれている方は受診してみて下さい。
ご希望があれば不妊相談もお受けできます。お気軽にお声がけくださいね。
体外受精セミナー
当院では医師による体外受精セミナーもオンデマンドで開催されております。セミナー受講をご希望の方はこちらから詳細をご確認ください。
不妊治療はカップルが希望した内容に沿っておこなっていくことになりますので、双方が知識を深めて治療を開始することが大切となってきます。
婦人科外来待合フロア
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皆様が不妊治療を選択された際には、治療内容に納得して希望する治療を受けることができるよう医師、看護師、培養士がサポートしてまいります。
お気軽にお声がけください。