リハビリテーション科コラム

リハビリを続けるコツ ~「できること」を増やすために~

リハビリテーション科 作業療法士 日髙 凛太郎

掲載日:2026年7月15日

はじめに

「リハビリはいつまで続ければいいのでしょうか?」
これは、外来や入院中の患者さんからよくいただく質問の一つです。痛みが和らいだり、歩けるようになったりすると、「もう十分良くなった」と感じる方も少なくありません。しかし、リハビリは症状を改善するだけでなく、その状態を維持し、再発や機能低下を予防するためにも大切な役割を担っています。

運動は「続けること」が何より大切です

リハビリを続けるために最も重要なのは、「無理をしないこと」です。頑張りすぎると痛みや疲労が強くなり、かえって運動が苦痛になってしまいます。一方で、全く身体を動かさない期間が続くと、筋力や体力は少しずつ低下してしまいます。そのため、自分の体調に合わせて無理のない範囲で継続することが大切です。

また、「毎日長時間運動しなければ意味がない」と考える必要はありません。5分から10分程度の運動でも、毎日継続することで身体には良い刺激となります。例えば、朝起きた後や食後、テレビを見ながらなど、生活の中で運動を行う時間を決めておくと習慣化しやすくなります。

目標を決めて楽しく続けましょう

  • リハビリイメージ
  • リハビリを続けるためには、「目標」を持つことも効果的です。「近くの公園まで歩けるようになりたい」「買い物を一人で楽しみたい」「旅行に行きたい」など、自分にとって意味のある目標を設定することで、日々の運動への意欲につながります。

    大きな目標だけでなく、「今日は昨日より5分長く歩く」「階段を手すりを使って昇れるようになる」といった小さな目標を積み重ねることも、達成感を得るうえで重要です。

一人ではないリハビリテーション

さらに、リハビリは一人で頑張るものではありません。医師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師などの医療スタッフは、それぞれの専門的な視点から患者さんを支えています。運動中に痛みが出たり、不安や疑問が生じたりした場合は、一人で判断せず、遠慮なく相談してください。身体の状態に合わせて運動内容を調整することで、安全かつ効果的にリハビリを継続することができます。

リハビリの成果は、毎日大きく変化するものではありません。しかし、数週間、数か月と続けることで、「立ち上がりが楽になった」「歩く距離が伸びた」「疲れにくくなった」といった変化を実感できることがあります。その小さな積み重ねが、日常生活の自立や生活の質の向上につながっていきます。

さいごに

リハビリは「頑張ること」よりも「続けること」が何より大切です。ご自身のペースを大切にしながら、医療スタッフと一緒に目標に向かって歩んでいきましょう。一歩一歩の積み重ねが、これからの暮らしをより豊かで充実したものにしてくれます。