リハビリテーション科コラム

正しく靴を選べていますか?

リハビリテーション科 理学療法士 渡邉 良介

掲載日:2026年1月5日

はじめに

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  • 毎日履く靴だからこそ、自分の足にぴったり合ったものを選びたいですよね。

    足に合わない靴は疲れや痛みの原因になるだけでなく、姿勢や歩き方にも影響を与えます。そこで今回は、快適で健康的な足元を守るための「あなたの足に合う靴の選び方」を紹介します。

足に合っていない靴のデメリット

足に合っていない靴を履くことで起こるデメリットは多岐にわたります。主なものをまとめると以下の通りです。

① 足や体の痛み・疲労感

足に合わない靴は歩き方が不自然になり、足・膝・腰などに痛みが生じたり、全身が疲れやすくなります。

② 姿勢の悪化・歩行障害

不適切な靴は歩行や姿勢を悪化させ、筋肉や関節に余計な負担をかけ、バランスを崩しやすくなります。

③ むくみや血流障害

筋肉や血管への負担が増え、足のむくみや血行不良を招くことがあります。

④ 転倒や骨折リスクの増加

特に高齢者の方は、合わない靴による転倒・骨折が寝たきりの原因になることもあります。

⑤ 靴自体の損傷・寿命短縮

他にもアーチの崩れや靴擦れ、足趾の変形も挙げられます。また、靴がすり減りやすく、型崩れや早期の買い替えが必要になることもあります。

自分の足に合った靴の選び方

① 足のサイズを正確に測る

靴選びの基本は、まず自分の足のサイズを正確に測ることが大切です。足の長さだけでなく、幅や甲の高さもチェックしましょう。

足の長さ

かかとから一番長い指先までを測ります。夕方は足がむくみやすいため、夕方に測るのがおすすめです。

足の幅

靴の幅が合わないと圧迫感や痛みの原因になります。幅広や幅狭の靴も選択肢に入れましょう。

甲の高さ

甲高の方は、靴の甲部分にゆとりがあるものを選ぶと快適です。

② 試着は必ず両足で行う

左右の足のサイズは微妙に違うことが多いので、必ず両足で試着しましょう。歩いてみて違和感がないか、つま先に余裕があるかを確認します。

つま先の余裕

靴の先端に指一本分(約1cm)余裕があるのが理想です。

かかとのフィット感

かかとが靴の中で滑らないことが重要です。

足の甲の締め付け感

きつすぎず、しっかりホールドされているかをチェックしましょう。

③ 靴の試着時に注意したいポイント

足の甲の締め付け感

靴下は普段履くものと同じ厚さのものを履いて試着します。

靴を履いて店内を歩き、足の痛みや違和感がないか確認します。

まとめ

内閣府の「高齢社会白書」(2021年版) ※1 によると、骨折・転倒は介護が必要な状態になる原因のうち、認知症や脳血管疾患(脳卒中)、高齢による衰弱についで4番目に多くなっています。 女性に限ってみると、認知症についで骨折・転倒が2番目に多い原因です。

足に合う靴を選ぶことは、快適な歩行と健康維持の第一歩です。正しく靴を選び、大きな事故や怪我に繋がらないように気を付けましょう!!

【引用・参考文献】
・令和3年版高齢社会白書(全体版)(※1)