上唇小帯短縮症について|小児外科外来|小児科

上唇小帯短縮症について

  • 上唇小帯短縮症【写真1】左:上唇小帯短縮症
    右:隙っ歯

  • 上唇の正中にある粘膜のひだが上唇小帯です。小帯が歯茎の頂点にまで伸びていると上唇小帯短縮症または上唇小帯付着異常と呼ばれます(写真1左)。上唇が歯茎に固定されているために哺乳が上手にできなかったり、歯が生えてくると前歯が空いた“隙(すき)っ歯”になったりします(写真1右)。

症状について

浅飲み

上唇が持ち上がらないため、普通の子のように“アヒル口”になりません。

乳首が痛い

上唇が歯茎にくっついているため歯茎で乳首を噛まれます。

隙っ歯

粘膜のひだが歯茎の中央に盛り上がるため前歯が空いてしまいます。

歯磨きがしづらい

小帯がブラッシングの邪魔になります。

診断について

上記の症状に加えて、小帯が歯茎の頂点に伸びている場合は治療の対象になります。

手術について

  • 上唇小帯切開【写真2】上唇小帯切開

  • 手術は予約制で、乳幼児とも日帰り入院で行います。 上唇小帯に分厚いので血管収縮剤が入った局所麻酔を注射して切開します。手術は数分で済みます。出血はありますが、唇の上から指で圧迫して止血します(写真2)。傷口を縫うことはありません。十分に止血してから、授乳していただきます。再出血や麻酔薬に対するアナフィラキシー(アレルギー反応)などがみられなければ帰宅していただきます。

術後のケアについて

切開後は再癒着防止のために、1日4回舌のストレッチを4週間行っていただきます。1週後に再癒着の有無を診察し、癒着があれば指で剥離します。1か月後の診察で創が治癒し、症状の改善がみられれば治療終了となります。全身麻酔で切開、縫合した場合はストレッチの必要はありません。

費用について

健康保険と乳幼児医療券が適用されます。個室使用の場合は別途費用が発生します。