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当院の無痛分娩について〜2025年の状況〜
当院の無痛分娩は安全性確保の観点から24時間対応ではありません。
あらかじめ日程を予約し、予約日に子宮収縮剤を用いて陣痛を誘発する計画分娩となります。
予約日より前に陣痛が始まると無痛分娩として麻酔による陣痛緩和を行うことができない可能性があります。
2025年1月〜12月の1年間に当院で無痛分娩を予約されていた妊婦さんは105名でした。そのうち実際に無痛分娩の麻酔管理を受けることができた方は83名、79.0%と約8割でした。
今後も産婦人科医師・麻酔科医師・助産師が協力し、より多くの妊婦さんに無痛分娩を提供できる診療体制の維持・拡充に努めてまいります。
また自然分娩となる妊婦さんにも、陣痛による不安や苦痛を乗り越えられるよう、助産師や病棟スタッフが優しく寄り添いながらサポートしてまいります。
分娩について

当院では、可能な限り自然分娩と母乳育児を目指しています。
陣痛から分娩、回復までを一つのお部屋で過ごして頂けるLDRを3台完備しており、ご家族の方も付き添って頂け、また立ち会い出産が可能です。
お部屋は完全個室で母子同室となりますが、お母様のご希望によりいつでも新生児室でお預かりすることも可能です。
当院で分娩をご希望の方へ
- 当院で分娩をご希望の方は19週までに早めに受診していただき、分娩予約をお取りください。
他院を受診されていた方は紹介状・検査結果なども併せてお持ちください。 - 安心した環境で出産されたいという理由から、ご実家に帰られる方が増えています。
当院で里帰り分娩をご希望の方は15週から20週の間に一度紹介状を持って当院を受診し、分娩予約をお取りください。
その後は、32週から34週の間に当院へお戻りください。 - ※当院での分娩予約は、妊娠20週までとなっております。分娩予約時までに、入院保証金として20万円お預けください。
無痛分娩
当院の無痛(和痛)分娩の特徴~麻酔科医師による安全性の高い無痛分娩~
『無痛分娩』は麻酔を用いて陣痛の痛みを和らげながら分娩を行うことです。当院では産婦人科医師、麻酔科医師、助産師が協力して、安全性を最優先とした硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。分娩への悪影響や妊婦さんと赤ちゃんへの副作用に十分に配慮した麻酔を行いますので、陣痛の痛みが全くなくなるわけではありません。しかしながら陣痛の痛みが十分に和らぎ、一方でお腹のはる感覚が残り、妊婦さんが最後には自力でいきんで出産することを理想として麻酔を行っています。そのため当院では無痛分娩のことを、『和痛分娩』と呼ぶこともあります。
無痛分娩の方法
当院の麻酔法は硬膜外麻酔という腰に注射する方法になります。背骨の隙間を通して脊髄神経を覆う硬膜の外側に直径1mm程のカテーテルを留置し、麻酔薬を注入すると陣痛の痛みを和らげることができます。他の麻酔法と比較して、胎児への麻酔薬の移行が最小限に抑えられる方法です。硬膜外麻酔の重大な副作用として、発生頻度は非常にまれですが、神経障害、局所麻酔薬中毒、アナフィラキシー、感染・硬膜外膿瘍などが考えられます。当院は安全性を最優先に考え、硬膜外麻酔のカテーテルの留置を産婦人科医師が行うのではなく、経験豊富な麻酔科医師が行う体制を整えています。また当院の無痛分娩は24時間対応ではなく、あらかじめ日程を予約し、予約日に子宮収縮剤を用いて陣痛を誘発する計画分娩となります。予約日より前に陣痛が始まってしまうと、無痛分娩を行うことができない可能性があることをご了承ください。
無痛分娩のメリット
麻酔によって陣痛の痛みを和らげる無痛分娩では、通常の分娩と比べて妊婦さんの疲労が軽減され、恐怖心も和らげられます。妊婦さんは気持ちに余裕をもって出産に臨むことができます。妊娠高血圧症候群の妊婦さんでは、陣痛による血圧上昇が抑えられる可能性があります。会陰切開や出産直後の診察・縫合などの痛みも緩和されます。産後の体力の回復が早くなることも期待されます。
無痛分娩のデメリット
麻酔により陣痛が弱くなってしまい、妊婦さんが上手くいきむことができず、自力での出産が困難となり、吸引分娩が必要となる可能性が高くなります。吸引分娩は医師が腟の中で赤ちゃんの頭に専用のカップを装着させ、吸引して引き出す方法であり、問題なく終わることがほとんどですが、妊婦さんの子宮破裂・産道裂傷、赤ちゃんの頭蓋内出血・血腫などのリスクがあるといわれています。
無痛分娩の対象
当院では無痛分娩を希望され、かつ医学的適応に基づいた計画分娩が可能である妊婦さんを対象としています。一方で、出血が止まりにくい方、背骨や脊髄神経に異常がある方などは無痛分娩を受けることができない場合もあります。
無痛分娩の予約
麻酔管理の都合上、受け入れ人数には限りがあるため、当院の無痛分娩は完全予約制となります。妊娠初期に分娩予定日が決定されると予約が可能となります。妊婦健診外来で担当医師・助産師に無痛分娩の希望があることを申し出てください。受け入れ人数の関係で、希望に添えないこともありますのでご了承ください。無痛分娩を予約された妊婦さんには、あらかじめ麻酔科医師の診察を受けていただきます。
無痛分娩の費用
当院の無痛分娩では、通常の分娩費用に加えて15万円の費用がかかります。この費用の中には硬膜外麻酔に使用する針やカテーテル、麻酔薬などの料金が含まれています。硬膜外麻酔を開始すると、その後の分娩経過や妊婦さんの満足度に関わらず費用が発生し、返金はできかねますのでご了承ください。無痛分娩を予約していても硬膜外麻酔を開始することができなかった場合には、費用は発生しません。
JALA(無痛分娩施設)登録情報(JALA:無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)はこちら
分娩費用(概算)
分娩は個人差があり、分娩時間や処置・薬剤などによって、お一人様それぞれ料金が異なりますので、何卒ご了承ください。
また、退院時一括でのお支払いをお願いしております。
経腟分娩(保険適用外)(入院期間:出産後 4~5日)
| 自然分娩・誘発分娩 | 約 75~82万円 |
|---|---|
| 無痛(和痛)分娩 | + 15万円 |
※料金には、新生児管理料 20,000円/日・LDR・個室料金が含まれます。
入院期間が延長になった場合には、産科入院料が日数に応じて追加となります。
(産科入院料 : 産褥管理料 30,000円/日 、 新生児管理料 20,000円/日 )
帝王切開(保険適応)(入院期間:出産後 7~8日)
| 帝王切開 | 約 70万円 |
|---|
※料金には、新生児管理料 20,000円/日が含まれます。
別途、個室料金 10,000円/日が追加されます。
加入されている保険者に「限度額適用認定証」を申請し、事前にご提示いただくと、退院時の支払いが減額されることがあります。
注意事項
※ 出産育児一時金直接支払い制度の事前手続きをいただくと、上記金額より50万円が差し引かれます。※ 入院保証金 20万円(妊娠20週までにお預けください)は、退院時のお支払い金額に充当させていただきます。
※ 当院は産科医療補償制度に加入しています。分娩費用には産科医療補償制度の加入料金も含まれます。
令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症は感染症法上の5類に移行いたしましたが、胎児や妊産婦様への感染防止のため、当院ではひきつづき入院前に新型コロナウイルス検査(COVID-19検査)を継続いたします。(検査料金5,600円(非課税))
検査に係る費用については、一旦お支払いただき(償還払い)お住まいの市町村で助成金が交付される場合があります。詳細については各市町村ホームページ又は市町村窓口へお問合せください。
ご負担をおかけしますが、みなさまに安心して診療を受けていただける環境の維持のため、ご理解とご協力をおねがいいたします。