広報紙 vol.94しんゆりニュースレター
掲載日:2026-4-1

形成外科特集|広報紙
繊細な手術手技により機能的かつ整容的な治療を行う
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新百合ヶ丘総合病院
形成外科 医長いがらし ゆうだい
五十嵐 悠大 医師 -
【プロフィール】
2017年山梨大学医学部医学科卒業。千葉大学医学部附属病院形成・美容外科、松戸市立総合医療センター形成外科、新久喜総合病院形成外科、秋田大学医学部附属病院形成外科を経て、2024年より現職。
日本形成外科学会専門医
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2024年10月より前任医師の退職に伴い、形成外科医長として診療を開始いたしました。
形成外科は「身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、外科的手技にて機能のみならず形態的にもより正常に、より美しく治療する」診療科です。1970年代に独立した診療科として法整備された比較的若い科ですが、近年は診断・治療・基礎研究なども成熟化が進み、先天性形態異常・外傷・皮膚軟部腫瘍外科・美容外科などの専門化が進んでおります。
当院の形成外科は皮膚・軟部腫瘍を中心に顔面骨骨折、交通外傷なども含めて年間700~800件程度の手術の実績があります。現在は常勤医2人と非常勤医5人の体制(2026年2月現在)で診療を行っています。外来は月曜日~土曜日の午前中に開設しており、救急の要請にも可能な限り積極的に対応しております。
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私は様々な病院で研鑽し、専門医を取得後に当院形成外科医長として就任いたしました。当院に就任する前までは秋田大学で形成外科医として診療しており、皮膚・軟部腫瘍や眼瞼下垂の他、悪性腫瘍切除後の組織欠損に対しての再建手術、そして最近話題となっているクマ外傷の治療などにも携わりました。様々な他の診療科と連携して治療に携わることも多く、チーム医療を大切にしながら患者さんやご家族と真摯に向き合ってきました。
今後も地域の医療に携わる先生方と連携を深めながら、「あの病院の形成外科に良い先生がいる」と噂されるように、質の高い医療を提供するとともに、コミュニケーションを大切にした信頼される医師を目指します。
形成外科の対象疾患と治療法
皮膚・軟部組織腫瘍
身体の各所にできるイボ・ホクロ・しこりなどの皮膚・軟部組織腫瘍は、がんの可能性もあります。良性のものでも部位によっては生活上邪魔となったり、整容面において不具合を生じたりすることもあります。また放置をしていると感染を引き起こすものもあります。
比較的大きなサイズのものでは入院手術が必要ですが、小さなサイズなら日帰り手術も可能です。
切除した腫瘍は病理検査を行い、がんかどうかしっかりと診断をします。可能な限り目立たない傷痕(瘢痕)になるように手術を工夫しています。
がんを取り残さないように大き目に切除した後、下口唇の組織を使用して上口唇を再建
顔面骨骨折
外傷による骨折の中でも形成外科では顔面骨骨折を取り扱っています。顔面骨骨折により醜形をきたすだけでなく、開口障害や複視・眼球運動障害などをきたすこともあります。
顔面骨は受傷した期間が長いほど手術難易度が上がってしまいます。さらに2~3週間ほど経過すると骨がずれたまま治癒してしまい、整復することができなくなってしまいます。
受傷直後から開口障害がみられ指1本分しか開口できなかったが、手術後より指3本以上(正常)まで開口できるようになった
眼瞼下垂
顔は整容的に非常に重要なため、形成外科的な技術が最も必要とされる部位です。「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、目・眼瞼(まぶた)の動きや形は非常に重要です。
眼瞼下垂は瞼を上げる筋肉である眼瞼挙筋の筋膜が年齢とともに引き伸ばされた結果、瞼が開けられなくなってくる疾患です。
実際には視野が狭くなるほど眼瞼が下がってしまう前に、前頭筋(おでこの筋肉)で眉ごと瞼を上げるようになるため、「おでこにしわがいつも寄っている」「目が重だるい」「目が開けにくい時がある」などの症状が出ます。また、頭痛や肩こり、自律神経失調症などの症状が出ることも分かっています。
眼瞼下垂の場合は挙筋腱膜の菲薄化の他、皮膚の弛緩などによって生じる
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挙筋前転術
日本形成外科学会ホームページより引用 -
眼瞼下垂は内服などでは改善が難しく、原則的に手術による治療が選択されます。ご高齢の方の場合、多くは挙筋腱膜が引き伸ばされてしまっているため、当院では基本的に挙筋前転術という術式で治療しています。まぶたを切開し、伸びた腱膜を前方方向に寄せて固定することで、再び眼瞼挙筋を機能させる手術です。
3月より「眼瞼外来」が始まりました!
毎週火曜日 13:00~14:00
3月より、眼瞼下垂や睫毛内反症(まつげが内側に向いてしまい目にあたってしまう疾患)など、まぶたの疾患を専門的に診察・治療していく外来が始まりました。
もちろん、眼瞼外来でない外来でも、眼瞼下垂などの診察は可能です。
まだ始まったばかりで限られた時間での外来になりますが、好評であれば外来時間を延ばすことも検討させていただきます。まぶたの疾患が気になる方は、どうぞお気軽にご受診ください。
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