未承認等の医薬品・医療用機器、適応外使用医薬品等の使用に関する情報公開について|薬剤科

未承認等の医薬品・医療用機器、適応外使用医薬品等の使用に関する情報公開について

医薬品・医療用機器は医薬品医療機器等法に基づき厚生労働省で承認された方法で使用することが求められます。

しかし、治療の必要上、承認内容とは必ずしも一致しない方法で使用すること(適応外使用等という)もあります。この場合、当院では病院内の未承認新規医薬品等を評価する委員会で、使用の必要性があるか、有効性・安全性等の面から問題がないかを審議し、承認した上で使用することとしています。

使用にあたって通常は、医療者が文書又は口頭で説明し、及び患者さんの同意を得ます。
しかし、科学的に相当の根拠があり、倫理的な問題が極めて少なく、患者さんに有益であると考えられる使用の際は、文書又は口頭による説明・同意取得を例外的に簡略化することを、病院内の会議で承認しホームページ上で情報を公開しています。

ご質問や参加辞退のご希望などは、下記の問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。
なお患者さんは上記の治療内容を確認し治療を拒否することができます。

治療を拒否されても、ご自身の診療で不利益を受けることは一切ございません。

院内承認されている院内製剤リスト

製剤名 クラス分類 適応
0.1%ファンギゾンガーグル 消化管におけるカンジダ異常増殖、口腔・咽頭真菌症
0.2%MINO軟膏 MRSA陽性の創部治療
0.2%塩化亜鉛液 耳鼻科領域での収斂作用
0.6%グルタルアルデヒド溶液 大動脈弁形成術における自己心膜の固定
1%イソジン点耳液 耳腔内の殺菌消毒
1%塩化亜鉛液 耳鼻科領域での収斂作用
1%二塩酸ヒスタミン液 プリックテスト時の陽性コントロールとして使用
1%パテントブルー注 婦人科領域におけるセンチネルリンパ節生検時のトレーサーとして使用
1%バンコマイシン点眼液 MRSA眼感染症
1%メドロニダゾール軟膏 fungating Tumors (きのこのようにボコボコの腫瘍のこと)からの悪臭除去
2%モダシン点眼液 角膜潰瘍などの重傷感染症
20%塩化アルミニウム液 腋臭症、多汗症
3%酢酸水溶液 膣鏡時の膣殺菌に使用
3%ルゴール液 1)食道壁のグリコーゲン検出のため
2)口腔内のがんや白板症など、病巣部位の判断をする際に散布し染色を行う。不染色域を腫瘍と判定する。
3000倍ボスミン液 止血
30万倍ボスミン液 止血
5%酢酸水溶液 円錐切除時の染色に使用
5000倍ボスミン液 止血
アズノール・キシロカイン軟膏 抗がん剤治療または放射線治療後の口内炎(Grade1~2)で患部の個数が少ない場合に使用
アトロピン点眼液0.25% 眼科にて屈折検査に使用
アトロピン点眼液0.5% 眼科にて屈折検査に使用
液状フェノール 陥入創の治療
キシロカインビスカス・ハチアズレガーグル 全ての難治性口内炎
10%硝酸銀液 蛋白凝固作用を現す収れん、殺菌、局所腐蝕薬
鼓膜麻酔液 耳処置(鼓膜切開等)の疼痛緩和
殺菌用1%ピオクタニン液 耳鼻科・小児科領域で外耳炎、中耳炎、口内炎、咽頭炎等へ適量を塗布し殺菌目的で使用
整形外科膝カクテル 膝関節前置換術(TKA)の関節内注射(術後疼痛緩和)
生食点鼻液 鼻粘膜の洗浄
チラーヂン座薬50μg 甲状腺機能低下症の改善(経口・胃管・経鼻投与不可の患者)
内服用ルゴール液 甲状腺クリーゼ
パッチテスト用軟膏10% 薬剤アレルギー試験
パッチテスト用軟膏20% 薬剤アレルギー試験
パッチテスト用軟膏30% 薬剤アレルギー試験
プレドニン吸入液 耳鼻科領域でネブライザーとして使用
ブロー氏液 慢性化膿性中耳炎
ベストロン吸入液 耳鼻科領域でネブライザーとして使用
滅菌1%ピオクタニン液 術野マーカー、内視鏡下染色
滅菌塩酸塩点眼液1% 帯状角膜変性症による角膜混濁の消失
滅菌墨汁 内視鏡下にて粘膜下層に注入。腫瘍部分のマーキングに使用
メドロニダゾール噴霧剤 fungating Tumors (きのこのようにボコボコの腫瘍のこと)からの悪臭除去
モーズ親水クリーム 癌病巣部位の止血、腫瘍組織の外科的デブリードメント時に使用
モーズ軟膏 癌病巣部位の止血、腫瘍組織の外科的デブリードメント時に使用
リンコシン吸入液 耳鼻科領域でネブライザーとして使用
冷却TLA麻酔 膝関節前置換術(TKA)の術後疼痛緩和
レーザー軟膏 血管外科におけるレーザー焼却時のテープかぶれ予防
ロイコボリンガーグル 抗がん剤(メソトレキセート)投与による口内炎予防
問合せ先 新百合ヶ丘総合病院 薬事委員会
委員長:田辺 義明
副委員長:関塚 大
044-322-9991(代表)(平日:9時~17時)