地域情報誌 タウンニュース 2024年5月9日 掲載記事より

傷が残らないがん手術

消化器内科 医長 土谷 一泉

傷が残らないがん手術

  • 傷が残らないがん手術
  • 胃がんや大腸がんの手術と聞くと、どんなイメージがありますか。おなかをメスで切り、臓器を大きく摘出するような外科手術でしょうか。

    私たち消化器内科医は、食道、胃、大腸がんの内視鏡手術(ESD)を日々行っています。ESDとは、胃カメラや大腸カメラを用いて胃腸の内側からがんの部分だけを切除し、臓器はそのままの形で温存する手術法です。そのため、おなかに傷をつけず、身体の負担も少なく、がんの完治が目指せます。

ESDは早期がんが対象の治療法ですが、早期がんは無症状のうちから、検診や内視鏡検査を受けなければ発見することができません。内視鏡は辛いイメージがあるかもしれませんが、眠ったまま検査を行うこともできます。症状がない方でも、ぜひ一度内視鏡検査をご検討ください。

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