増加する高齢者の骨盤骨折
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現在、高齢者の骨盤骨折が増加しています。
高齢により骨がもろくなり、転倒あるいは知らない間に骨盤の骨折を起こすことがあります。本人は転んだことを覚えていないことも多々あり、症状としては腰が痛いので腰痛症と間違われ、診断がつかないことも少なくありません。実際にはレントゲン写真だけでは診断が難しい場合がほとんどで、正確に診断するにはCTスキャンを撮る必要があります。
治療は早いうちなら、骨を作るお薬や2センチくらいの切開から金属で固定する小さい手術で治療が可能です。しかし、長期に放置されると骨盤の何カ所も骨折し、大きな手術が必要になる場合があります。
転んだ後の腰痛がとれない、もしくは骨盤の後ろの方が徐々に痛くなってきたというご高齢の方は、専門医の受診をお勧めします。