地域情報誌 タウンニュース 2022年7月14日号 掲載記事より

脳卒中は、軽い症状こそ受診を

脳神経外科(脳神経救急・外傷部門) 部長 沼上 佳寛

脳卒中は、軽い症状こそ受診を

半身不随や、意識がないといった重い症状であれば、迷わず病院に来られることと思います。治療法の進歩でこのような症状でも改善する例もありますが、経過の悪い例が多いのが実情です。

  • 脳卒中は、軽い症状こそ受診を
  • 一方、少し手足が重い、言葉が出にくいことがあっても、「症状が軽い」「すぐに治った」ということで様子を見られる方も多いようです。

    しかし、このタイプの脳卒中はより重い症状での再発が多く、再発すれば、急いで病院にきても回復が難しくなります。

    このような経過になる方は、糖尿病、高血圧、喫煙歴をお持ちの方がほとんどです。再発予防は、通常、内服薬で行います。治療法はとても進歩していて、内服薬で済む方がほとんどですが、一部には手術を必要とするものもあります。心当たりのある方は、外来受診をお勧めします。

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