ドクターコラム

糖尿病週間行事「世界糖尿病デー」

糖尿病・内分泌代謝内科 医長 宮﨑 岳之

掲載日:2021年10月23日

世界糖尿病デーとは?

11月14日は世界糖尿病デー(world diabetes day)です。これは世界に広がる糖尿病の脅威に対応するため、1991年にIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)が制定し、2006年に国連総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議(UN Resolution 61/225)」として加盟国の全会一致で採択され、国連により公式に認定されました。

11月14日というのは、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日で、糖尿病の治療における画期的な発見に敬意を表してこの日が糖尿病デーとなりました。

世界糖尿病デーは現在では多くの国や多くの人が参加する世界でも有数の疾患啓発の日となっており、この時期に全世界で糖尿病の啓発キャンペーンが行われ、糖尿病の予防や治療継続の重要性について周知する重要な機会となっています。

世界糖尿病デーのシンボル

  • 江の島シーキャンドル江の島シーキャンドル
    引用:藤沢市役所
  • 世界糖尿病デーのシンボルは、青い丸の「ブルーサークル」です。国際連合旗の地色と、どこまでも続く空を表す「ブルー」と団結を表す「輪」で、”Unite for Diabetes”(糖尿病との戦いのため団結せよ)というキャッチフレーズとともに世界中で糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しています。
    ※出典 世界糖尿病デー実行委員会ホームページ

    日本の国内でも、毎年11月14日を中心に各所でブルーにライトアップされるイベントが行われます。今年は都内では各所、神奈川県内では江ノ島や大船観音、小田原城などが予定されています。

当院の糖尿病イベント

  • 糖尿病イベント2019年糖尿病イベント
  • 当院では毎年11月14日頃に糖尿病週間行事としてイベントを開催しています。
    2018年は「糖尿病は怖い?」、2019年は「あなたの番です」というテーマで実施しました。そして2020年は新型コロナウィルスの感染拡大を受け、イベントの実施を見合わせました。

    さて、今年2021年はバンティング博士がインスリンを発見してちょうど100年にあたりる記念すべき年です。感染は未だ収束していませんが、今年は新型コロナウィルスと糖尿病に焦点を当て、イベントを企画しています。

そこで今年のテーマは「糖尿病だと危険!?~コロナに打ち勝つには~」です。
医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、検査技師、理学療法士など糖尿病診療に関わるスタッフが今年のテーマに沿った内容を、病院ホームページ内特設サイトにて、三密を避けるため動画でお話しします。「糖尿病だと感染しやすいの?予防は?」「感染したら重症化しやすいの?」「ステイホームで外に運動に行けない」「ステイホームが続くと食事のメニューが・・・」など普段気になっていることも話題に出るかもしれません。