リハビリテーション科コラム

誤嚥性肺炎にならないために

リハビリテーション科 言語聴覚士 髙木 真悟

掲載日:2024年7月20日

誤嚥性肺炎とは

  • 誤嚥性肺炎にならないために
  • 一度は耳にしたことがある方も多いと思います。誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物などが食道に行かず、気道や肺に入ってしまい起こります。

    誤嚥性肺炎になると、飲み込みがわるくなり、十分な栄養を取れず、免疫力は低下。そして再度誤嚥が起こり肺炎…という悪循環に陥ることも少なくありません。そこで、飲み込みの力を鍛えて誤嚥を防ぐことが重要になります。

食べる工程を大きく分けると

①口に入った食物を噛んで飲み込みやすく形成

咀嚼のため下顎、食物を動かす必要があるため舌が重要です。

②飲み込みやすく形成した食物を口から喉の方に送る

食物を動かすため舌が重要です。

③喉の方に送られた食物をゴックンと飲み込む

食物を喉の方に押し込むため舌、食物を飲み込むため喉の力が重要です。

食べる工程を分けることで、どの辺りが弱くなっているのかが分かりやすくなり、そこを重点的に鍛えることが出来ます。

①なら、無理のない範囲で硬めの食べ物を食べる、あるいは十分に噛む。②なら舌の運動を行う、あるいは沢山会話をする。③なら飲み込む回数を増やすため一口量を少なくする、十分な食事量を摂る。などが挙げられます。

終わりに

日頃から食事内容に気をつけて、1日3食、沢山噛んで十分な量を食べて健康でいましょう。

【引用・参考文献】
摂食嚥下障害者の栄養アセスメント実践マニュアル.上島順子ら.医歯薬出版株式会社.2021