2023/2/7掲載
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寒い時期になると手足が動かしづらい、全身が硬くなった感じがするというような経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな冬場のこわばりについてご紹介させていただきます。
こわばりとは
こわばりとは筋肉の硬直や緊張により、関節を動かすことが困難になることを指します。
冬場のような寒い季節となると体は体温を調節し熱を逃がさないように働きます。調節・維持する際に血管が収縮し循環が悪くなり、結果的に筋肉が硬くなり動かしづらくなるというわけです。
「筋肉が硬くなるのであればストレッチをして伸ばせばいいのでは?」と思った方もいるのではないでしょうか。確かにストレッチをして筋肉をほぐしておくことは大切です。しかし、中にはストレッチをすることで痛みが出てしまう場合もあり、脳血管疾患や脊髄損傷などを持つ方は思うように伸ばせないこともあります。
筋肉は通常、収縮(縮む)と伸張(伸びる)の性質がありこれらをうまく切り替えることで千切れたり、傷つかないようになっています。上記にも記載したように寒い環境では筋肉は硬くなっているため無理に伸ばすことで直接的な痛みが出てしまう場合や千切れないように筋肉が働き、より伸ばしづらくなってしまうことに繋がります。
ストレッチのポイント
① 筋肉をほぐす
まずはストレッチをする前に準備をしましょう。腕や足などの筋肉を軽くもみほぐしましょう。温めながら行うのも効果的です。ほぐすことで筋肉の硬さを軽減させた後、ストレッチを行いましょう。
② 軽い運動から始める
いきなり大きく体を動かすのではなく、まずは痛みのない範囲から少しずつ動かしていくようにしましょう。
当院でもストレッチの動画を紹介しています。リハビリテーション科によるトレーニング動画はこちら
最後に
冬の時期は脳血管疾患や心疾患、転倒による骨折などが起こりやすい季節です。しかし、運動をすることで熱産生が保たれたり、良い循環に繋がるとも言われています。寒さに負けない体を作るために準備をしっかりと行い怪我に注意して運動をするようにしましょう。
独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 HPより