リハビリテーション科コラム

転倒予防について

リハビリテーション科 理学療法士 真壁 海都

2023/4/27掲載

近日コロナによる影響が減少してきているとは言え、今も尚外出頻度を控え自宅での生活を主としている方が多いのではないでしょうか。

外出頻度が減ってしまう事で、患者様から『足の筋力が落ちたと思う。』という声をよく耳にします。そこで今回は足の筋力低下による転倒を未然に防げるように、自宅でも出来る転倒予防をお伝えできればと思います。

自分の転倒リスクはどうか?

  • 自分の転倒リスクはどうか?
  • 最も簡易的にできるテストとして、周りに手すりや支えがある場所で片脚立位(片足立ち)をしてみましょう。1つの指標として15秒未満保持できなかった場合、転倒リスクがある又は運動機能の低下が示唆されるとされています。

    転倒と脚の筋力は相関があるとされている為、当院リハビリテーション科で掲載している筋力トレーニング動画を実施しながら、転倒予防に努めていただければと思います。

効果とポイント

筋力トレーニングの成果が表れてくるのは早くても3~5週間程度かかるとされているので、初めから高い目標で始めるのではなく継続できる範囲で取り組んでいただければと思います。

またトレーニングを実施するにあたり私たちセラピスト(リハビリテーションを指導する者)は色々な工夫をしていますが、誰でも簡単に出来るポイントとして意識性の原則というものがあります。

意識性の原則とは、その目的、方法、効果について、よく理解して向上心をもって行うものとされています。この内容を今回のコラムに沿って解説すると、これから紹介するメニュー(脚の筋力トレーニング)を「転倒予防目的」とし、動画で紹介する方法(股関節編・膝関節編)を働いている筋肉の場所をイメージしながら実施していただけるとより効果的なトレーニングになるとされています。

脚の筋力トレーニング

下記メニューを自身の無理のない範囲で安全に実施してみてください

股関節編

  1. 1:38 お尻のストレッチ
  2. 4:40 お尻の横①筋トレ
  3. 5:24 お尻の横②筋トレ

膝関節編

  1. 2:44 膝伸ばし
  2. 3:31 タオル潰し
  3. 3:57 立ち上がり

まとめ

これまでお話ししたトレーニングは、片脚立位(片足立ち)で15秒未満の方だけでなく脚の衰えを感じている方、私はまだ転んで怪我をすることは無いと思っている方も、明日は我が身と思い転倒予防のために取り組んでいただければと思います。

【参考引用】引用文献:標準理学療法学 運動療法学 各論 奈良 勲

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