2021年6月号

ゆとりある老後生活を送るために

理学療法士 金子 信也

老後とお金

  • 老後の生活資金
  • 私は理学療法士になる前、金融機関で勤務した経験があり、ファイナンシャルプランナーの資格も有しています。そこで、今回は【老後とお金】をテーマにお話します。

    日本の平均寿命は近年延び続けており、2060年では女性の平均寿命が90歳を超えると推計されています。このように、人生100年時代と言われる現在、老後の生活資金が度々話題となっています。

夫婦2人で老後生活を送る上で必要と思われる月額

老後最低限必要と思われる日常生活費 ゆとりある老後のために必要と思われる日常生活費
全体 22.1万円 36.1万円
現在の世帯年収300万円未満 20.333.8
300~500万円未満 21.6 34.7
500~700万円未満 22.136.4
700~1,000万円未満 22.837.1
1,000万円以上 26.141.7

出典:(公財)生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」

退職金は減少傾向であり、公的年金だけではゆとりある老後を送ることは難しくなってきています。そのためか、60歳以上でもまだまだ現役として働いていらっしゃる方の割合が多く見受けられます。

高年齢者の就業状況

総務省 就業構造基本調査

出典:総務省「平成29年 就業構造基本調査」

しかし、高齢になるほど三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)を発病する可能性は高くなり、発病した場合、仕事をされていた方は約40%で収入が減少し、その減少率(年収)は35~40%になると言われています。収入減少に加え、入院・通院費用も重くのしかかってきます。

したがって、働いているうちから長期入院・長期就業不能のリスクに対する備えが必要であり、且つ老後の生活資金を準備していかなくてはなりません。

健康に気をつけている方は増えてきているように感じますが、ゆとりある老後を送るために、お金についても改めて考えてみてはいかがでしょうか。