地域情報誌 タウンニュース 2023年7月13日号 掲載記事より

手のふるえに対する先端外科治療

脳神経外科  機能外科部門部長 仲野 雅幸

手のふるえに対する先端外科治療

  • 手のふるえに対する先端外科治療
  • 力仕事の後、緊張した時など、手のふるえが出ることは多々ありますが、手のふるえの病気の代表として、本態性振戦という病気があります。日常生活動作の際に、手が自身の意に反してふるえてしまう、という症状です。

治療は、薬物での治療が中心となりますが、それでも仕事や生活に支障が出ている場合には、外科治療も選択肢の一つです。

従来から、頭蓋骨に穴をあけ、電極を脳に刺入してある部分を電気凝固するという手術がありましたが、2019年から、メスやドリルを使わないで済むFUS(集束超音波治療)が保険適用となり、世界的に手のふるえの外科治療の主流となりつつあります。

手のふるえは、診断が重要なので、お近くの脳神経内科を標榜される先生にご相談されることをお勧めいたします。

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