2020年4月号

生活に運動を取り入れましょう

リハビリテーション科理学療法士 岩﨑 敏生

運動の必要性

① 生活習慣病の予防

  • 認知症の方との関り方
  • 食べ物から摂取したエネルギーがバランス良く消費されていることが健康のために良い状態です。しかし、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ってしまうと使われなかったエネルギーは【脂肪】として身体に蓄積されます。それが原因となり糖尿病、高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなると言われています。

② 身体機能の維持

体調不良で数日寝込んだ後、日常生活に戻ると脚が疲れやすかったり、階段の上り下りで息が切れたりなど体力や持久力の衰えを感じたことがあるかと思います。人は日常生活での活動量が低下しただけでも身体機能は低下していきます。例えば、寝たきりで筋力をほとんど使わなかった場合、1日で約3〜5%、1週間で約20%の筋肉が減少し、筋力を回復させるには1日休むと1週間、1週間休むと1ヶ月を要すると言われています。

運動不足を感じているか
運動不足を感じているか

(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/backdata/1-2-2-38.html)

運動不足を感じている人は全世代で60〜80%を占めているにも関わらず、健康のために運動やスポーツを行えている人は48.5%で半数以下となっています。食事には注意をしているが運動は行えていないというのが現状です。患者様の声としては「運動はした方が良いのはわかっているが、家事や仕事もして疲れてしまう、運動する時間がない」という言葉を良く耳にします。

運動は日常生活に取り入れましょう

私たちは朝起きてから眠るまでに意外と身体を動かしています。掃除、洗濯、買い物、料理など様々な場面が思い浮かぶと思います。以下の表から、日常生活でも意外とカロリー消費していることがわかります。

運動不足を感じているか

(https://www.tanita.co.jp/content/calorism/table/index.html)

日常生活での消費カロリーを把握したり、階段を使用したりすることで摂取カロリーと消費カロリーのバランスをコントロールしてみてはいかがでしょうか?