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冬になると、寒さで動きたくなくなってしまうことがありませんか?最近、ふらつくことがありませんでしたか?
そんなあなたは、もしかしたら、ロコモ予備軍かもしれません!
ロコモとはロコモティブシンドロームの略称で、『運動器の障害により歩行能力が低下し、「要介護状態」あるいは「要介護状態になる危険性のある状態』と定義されています。健康で日常生活を送れる期間は、平均寿命より男性は9年、女性は12年短いとされています(厚生労働省 2016年 国民生活基礎調査より)。介護状態にならずに生活していくためには、ロコモの予防が必要とも言われています。
ロコモの原因
ロコモは、以下の2点がその原因となります。
①何らかの疾患を有した運動器の障害
形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、脊柱管狭窄症、など・・・
②加齢による運動器機能不全
病気等はなくても、加齢による筋力の低下、持久力の低下、バランス能力の低下など・・・
「自分には関係ない」と思った方もいらっしゃるかと思います。そこで、簡単にできるロコモチェックというものがありますので、チェックをしてみましょう。
ロコモチェック
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- 片足立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたり滑ったりする
- 階段を上がるのに手すりが必要である
- 横断歩道を青信号で渡りきれない
- 15分くらい続けて歩けない
- 2kg程度の買い物(1ℓの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である。
- 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である。
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ロコモ予備軍は、全国に4,700万人いるとされており、年々数は増加傾向にあります。骨や筋肉は40歳頃から衰え始め、50歳を過ぎた頃から急激に低下していきます。私たちリハビリテーション科は主に怪我・病気の方に対してリハビリテーションを行いますが、大切なのは、そうなってしまう前の“予防”です。ここで簡単に取り入れられる運動をご紹介します。
予防のための運動をご紹介
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①片足立ち
バランス能力をつけるトレーニングです。片足で立った状態をキープします。転倒してしまわないように、必ず何かに捕まった状態で行ってください。
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②椅子からの立ち座り
足の筋力をつけるトレーニングです。急いで行わないようにして、ゆっくり呼吸しながら行ってください。
自身の健康のため、大切なご家族の今後の生活も考えて、運動を生活の中に取り入れてみるのはいかがでしょうか?