田辺 義明先生 動画インタビュー|ドクターインタビュー

2018年4月17日掲載

今回のドクターインタビューは、当院副院長 外科部長 地域連携推進センター長 田辺 義明先生にお話を伺いました。

インタビュー内容

  1. 自己紹介
  2. 開院からの5年間を振り返って
  3. 当院外科のご紹介
  4. 患者さんへのメッセージ

特別インタビュー

医師を目指すきっかけ

私は幼い頃から喘息持ちで体が弱く、小学生の時は喘息の発作を起こして1学期に2~3回休んだり、あるいは早退して病院に行くというような幼少期を過ごしておりました。そういったことから病院に行く機会が多く、小学生の頃から「将来は医者になって患者さんを治してあげたい」という思いがありました。

肝胆膵領域の外科治療について

外科というのは全身を診る科ですが、その中で消化器外科、さらに肝胆膵外科というように細分化されています。肝胆膵は読んで字のごとく、肝臓、胆道、膵臓をメインに扱います。肝臓であれば肝臓がん、胆道であれば胆石・胆道がん、膵臓であれば膵臓がんの治療が主となります。肝胆膵外科の領域はなかなか病気が発見しづらく、また臓器が入り組んでおり、手術自体も複雑・高度になります。ですので、手術適応をよく見極め、その人に応じた治療を提供することを心掛けております。この病気だからこの治療、ということではなく、ひとりひとりのバックグラウンド、既往歴などを加味しながら治療を行っております。

がん診療連携指定病院としての取り組みについて

当院は2016年4月に神奈川県がん診療連携指定病院となりました。神奈川県がん診療連携指定病院とは、厚生労働大臣が定める地域がん診療連携拠点病院と同等の機能を有するものとして、神奈川県知事が独自に指定する病院のことです。

①専門的ながん医療や緩和ケアの提供
②地域のがん医療を担う医療機関との連携
③がん患者に対する相談支援や情報提供

など、質の高いがん医療を提供する役割を担っています。より良い医療を提供するためには、チーム医療の推進が不可欠だと思っております。近年、高齢化によるがん患者の増加から、緩和ケアが重要視されております。当院でも新たに緩和ケアチームを設立し、活動を続けております。医師、看護師、薬剤師、メディカルソーシャルワーカー、リハビリテーション科の理学療法士・作業療法士、栄養士、事務職など、様々な職種が連携し、チームとして皆で協力しながら日々の診療を行っています。

診療や手術で大切にしていること

  • 田辺医師
  • 私の母校である東京慈恵会医科大学の建学の精神に「病気を診ずして病人を診よ」という理念があります。また、当院には「すべては患者さんのために」という理念があります。それらに基づきまして、患者さんひとりひとり、またそのご家族の方ひとりひとりのことを想いながら、病気だけでなくその人の背景まで汲み取った治療を提供するということを大切にしています。外科治療は手術がメインなので、どうしても侵襲が避けられません。ですが、患者さんの気持ちに寄り添った、優しい治療を提供したいと思っています。