腫瘍外来
腫瘍外来とは
腫瘍外来とは、がんに対する薬物治療を中心に、患者さん一人一人に最適な治療法を提案する外来です。
およそ2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなるといわれ、がんはけっして稀ではなく身近な病気となっています。がんに対する薬物治療は、再発あるいは転移したがんに対する有効な手段であり、また手術や放射線治療と組み合わせることで、それらの効果を高めることができる治療法です。近年、がんに対する薬物治療は大きな転換期を迎えており、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場により、治療成績が格段に向上してきています。最新の医学的根拠をもとに最善と考えられる治療のことを標準治療といい、腫瘍外来ではそれを実践することを第一として、がんを抱える患者さんに最適な治療法を提案します。
対象疾患・治療方法
消化器がん(食道がん・胃がん・膵がん・胆道がん・大腸がん)、原発不明がん(がんの転移が判明しているものの十分な検査を行ってもがんが発生した臓器が特定できないがん)、その他、稀ながん(神経内分泌腫瘍や軟部組織腫瘍、消化管間質腫瘍[GIST]など)の薬物治療を主に担当しています。その他、各診療科にまたがる難解な病態についても(例えば、肺がんと乳がんの合併など)、臓器横断的な診療科の立場から治療法に関するアドバイスも行っています。また、がんに伴う症状や、治療によって起こる副作用の軽減を目的とした支持療法(吐き気・嘔吐に対する治療、痛みに対する治療など)にも積極的に取り組んでいます。
近年、オーダーメイド医療や個別化医療と呼ばれ、個々のがんが持つ遺伝子異常に基づいた治療の開発が進んでいます。2019年6月にがんの遺伝子パネル検査(多数の遺伝子異常を同時に調べることのできる検査)が保険適用となりました。現在、対象となるのは標準治療がない、あるいは終了見込みの進行がん(白血病を除く)の患者さんに限られますが、遺伝子異常に基づいた治療を受けられる可能性があり、いま期待されている医療です。検査の適応があり、希望される患者さんには検査が可能な施設への紹介を行います。
患者さんへ
現在は、がんに対する多くの薬物治療を、外来通院しながら受けることができます。がんを抱える患者さんが、できるだけ普段の生活を送りながら治療を受けられるように、患者さん一人一人の生活や考え方に合わせて最適な治療を提案します。腫瘍外来の受診を希望される方は、主治医とご相談の上、受診していただくようにお願いします。
診療日
- 月曜日 9:00~12:00 14:00~17:00【予約制】
諸事情により変更・休診になることがございます。
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外来診療予約専用TEL(通話料無料) 0800-800-6456
医師紹介
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武田 弘幸(たけだ ひろゆき)
非常勤医(聖マリアンナ医科大学 腫瘍内科 臨床腫瘍学 助教)
専門医 指導医 |
医学博士/日本内科学会認定内科医 |
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