めまい・難聴外来
めまい・難聴外来とは
めまい・難聴外来は、めまい・難聴があるすべての方が対象です。めまい、難聴の原因は多岐にわたるので、それらを診断し、耳鼻科以外の原因によるものは、それぞれの専門科にご紹介し、当科とは併診になります。耳鼻科領域に原因があるものについては当科で治療いたします。
対象疾患
めまいには難聴を伴う疾患と伴わない疾患があります。それ以外の症状を伴う場合もありますが、それらによって、当科で治療するものと他科を併診するものとに分けます。めまいを主訴とする疾患には メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、外リンパ瘻、頭頸部外傷後めまい、心因性めまい、起立性調節障害などがあります。難聴を主訴とする疾患には 突発性難聴、急性低音障害型難聴、音響外傷、聴神経腫瘍、心因性難聴、加齢性難聴などがあります。
主な検査
問診に加えて耳鼻科的診察、特に鼓膜検査、聴力検査、語音検査(言葉の聞き取り検査)、脳の聴覚路の検査(聴性脳幹反応検査)、平衡機能検査(CCDカメラを用いた眼球振盪(眼振)検査)、電気眼振検査、側頭骨CT、脳MRI検査、心理検査など。
主な治療法
中耳炎などの炎症性疾患は抗菌薬で治療します。治りにくい滲出性中耳炎には、鼓膜にチューブを挿入し中耳の換気を改善させます。突発性難聴はステロイドや循環改善薬を点滴や内服で投与します。慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎は手術で対応します。メニエール病には利尿薬に加えて生活指導を行います。
患者さんへ
耳の異常(難聴、耳閉感、耳鳴など)やめまい、身体のバランスの異常に気付いたら、自然に治るだろうと自己診断しないで、なるべく早く受診してください。治療のタイミングを逃すと(とくに突発性難聴は)治りにくくなる疾患もあります。
診療日
医師紹介
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神崎 仁(かんざき じん)
耳鼻咽喉科 非常勤医師
主な経歴 | 慶応義塾大学医学部大学院卒。ドイツミュンヘン大学留学。慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科教授、同病院長、国際医療福祉大学熱海病院院長を歴任。現在、慶應義塾大学名誉教授、国際医療福祉大学熱海病院名誉院長。日本耳鼻咽喉科学会名誉会員、認定専門医/補聴器相談医。めまい平衡医学会active member。日本聴覚医学会名誉会員 |
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