循環器内科
当科の特徴(概要)
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循環器内科医師
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循環器内科では、心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患、心不全、心臓弁膜症、心筋症、心房細動をはじめとする不整脈、動脈硬化症、高血圧症などの診療を行っています。「患者さん中心の医療」「最新の標準的な医療」を基本理念とし、個々の患者さんにとって最適な治療は何かを考えながら診療にあたっています。
現在、循環器内科医師9名の体制で、心臓血管外科および血管外科と連携し、心血管病の全般をカバーできるチーム医療を目指し鋭意努力しています。心臓カテーテル治療では、地域における第一線の診療科として実績を積んできました。また、心不全チームを置き、社会の高齢化で増加している心不全患者の包括的な医療にも取り組んでいます。
心血管病の診療では、高い専門性と迅速な対応が要求されます。当科では急性心筋梗塞や心不全など救急診療が必要な患者さんに対し、365日24時間の体制で診療に当たっています。今後も周辺の医療機関と連携し、当院に求められる「心血管病の救急医療と専門診療」を最大限に発揮できる地域医療を構築して行きたいと思います。
対象疾患
- 心不全
- 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
- 不整脈(心房細動・発作性頻拍・期外収縮など)
- 心臓弁膜症
- 心筋症・心筋炎
- 肺性心疾患
- 成人先天性心疾患
- 失神
- 大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤など)
- 末梢血管病(閉塞性動脈硬化症・深部静脈血栓症など)
- 高血圧症
検査内容
外来診療で受けられる検査は以下のとおりです。(*は即日診断が可能)
- 血液検査*(一般項目・BNP・D-Dimer・PT-INRなど)
- 心電図*
- 運動負荷心電図
- ホルター心電図
- 長時間心電図(最長7日間)
- 脈波検査*
- 呼吸機能検査*
- 心臓超音波(心エコー)*
- 血管超音波(頸動脈・下肢静脈など)*
- 胸部レントゲン*
- 心臓CT・冠動脈CT
- 心臓MRI・大血管MRI
- 心臓核医学(SPECT・PETなど)
- ティルト試験
心臓カテーテル検査は入院が必要となります(1泊2日~2泊3日)。
- 冠動脈造影
- 心機能評価
- 心臓電気生理検査
- 心筋生検
治療方法
診療実績
2024年(1~12月)
入院診療
年間入院患者数 | 1,264名 |
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症例数
頻脈性不整脈 401名 狭心症、慢性虚血性心疾患 254名 心不全 232名 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 94名 徐脈性不整脈 77名 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 6名 高血圧性疾患 3名 心筋症(拡張型心筋症を含む。) 3名 その他 194名
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冠動脈造影検査 279例 経皮的冠動脈ステント留置術 194例 経皮的冠動脈形成術 26例 アブレーション 369例 ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術 89例 左心耳閉鎖術 36例 ICD移植/交換 10例
循環器疾患における医療の質に関する研究について
現在、当院循環器内科では日本循環器学会が実施している「循環器疾患診療実績調査(JROAD)」のために、個人の情報が特定されないように匿名化したうえで情報を提供しています。