ドレーン不要の気胸手術
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気胸は何らかの原因で肺から空気が漏れて肺が潰れる病気です。突然の胸痛が出現し、呼吸困難を伴うこともあります。若年者(20歳前後)の背の高い男性が多いのが特徴です。
安静を保つことで改善することもありますが、胸腔ドレーンを留置して胸腔内にあふれた空気を輩出する方法がまず行われます。ただ、胸腔ドレーンの留置は疼痛を伴い、長期の入院を余儀なくされます。
当院では、再発症例や社会的事情があり患者さんが希望された際は、ドレーンを留置せずに空気が漏れている部位を直接修復する手術を実施しています。手術は全身麻酔で行い、カメラを用いて側胸部に3カ所の小孔を用いて30分ほどで終わります。麻酔が覚める前にドレーンを抜去し、ドレーンの無い状態で手術を終了します。