地域情報誌 タウンニュース 2022年10月13日号 掲載記事より

身近な病気、胆石症

消化器外科 科長 金井 秀樹

身近な病気、胆石症

日本の成人の約15%が罹患する「胆石症」は、脂肪やビタミンの消化吸収を助ける胆汁の流路に石ができる状態です。中でも、胆汁を一次的に蓄える胆のう内に石ができる「胆のう結石症」が8割を占めています。

  • 胆石症
  • 胆石を有していても、約3割の人は症状がありません。このような場合は必ずしも治療の必要はありませんが、半数以上の方は、みぞおちや右肋骨の下あたりに強い痛みを伴うことがあります。

    また、胆管炎や胆のう炎の状態になると重症感染症を引き起こしたり、皮膚が黄色くなる「黄疸」を生じることもあります。

胆石の根治治療には、内視鏡や手術治療が必要となります。健診などでの超音波検査により、比較的小さな胆石も診断が可能です。健康維持のため、人間ドックや健診を受けましょう。

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