地域情報誌 タウンニュース 2020年3月号 掲載記事より
呼吸器病の予防
呼吸器内科
内海 健太(うつみ けんた)
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呼吸器(肺・気管・気管支)は皮膚のように体外と直接に接し、空気から酸素を体内に入れ二酸化炭素を排出する【呼吸】を司っています。そのためさまざまな物質が呼吸器に入ります。
新型コロナウイルスが肺炎を起こすのも、ウイルスが肺に入り細胞を障害するためです。 身体は防御反応を備えており、それが咳嗽(せき)、喀痰(たん)です。
咳嗽は爆発的な呼気で、入り込んだものを勢いよく排出します。喀痰は気管・気管支の上皮の分泌液で、口に向かって絶えず移動しています。分泌液が増え嚥下が間に合わなくなると喀痰として排出されます。 咳嗽や喀痰は、息苦しさや痛みを伴うと不快でつらい症状となります。
長引く咳嗽や喀痰は何らかの病気の兆候です。病気をはっきりさせてから咳止めや痰切りの薬を使用してください。