2019年1月掲載
インフルエンザ対策
感染対策室 感染管理認定看護師 井上 美智
インフルエンザは、一般の「カゼ」とは異なり、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。
突然に発病し、悪寒・発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛・全身倦怠などの症状で始まります。
インフルエンザに感染しないためには
こまめな手洗いを心掛けましょう
(帰宅時や調理の前後、食事前など)アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。予防接種を受ける
ワクチン接種(任意接種)をおすすめします。ワクチンを接種してもインフルエンザに罹ることはあります。しかし小児においては重症化(脳炎・脳症など)を予防する効果があります。
インフルエンザに罹ってしまったら
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- 発症から48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始すれば、発熱期間の短縮などの効果が期待できると言われています。早めに医療機関を受診しましょう。
特にお年寄りやお子さん、妊婦さん、持病のある方は重症化しやすいため、医療機関を受診しましょう。 - 水分を補給しましょう。
- 咳エチケット
- 発症から48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始すれば、発熱期間の短縮などの効果が期待できると言われています。早めに医療機関を受診しましょう。
咳エチケットとは
せきやくしゃみなどで、空気中に飛ばされた飛沫を吸い込むことにより感染を引き起こします。1回のせきやくしゃみで体外に放出されるウイルスは1万~100万個とも言われており、飛沫の届く範囲も1~2mに及ぶとされています。
- 待合室には他の患者様もおられますので、咳やくしゃみなどの呼吸器症状がある方は、感染を防止するためにマスクを着用しましょう。
- せきやくしゃみをする時はティッシュなどで鼻や口を覆いましょう。
- 呼吸器分泌液を封じ込めるためにティッシュを使用し、ティッシュはゴミ箱に速やかに捨てましょう。
- 呼吸器分泌物やそれで汚染されたものに接触した後は、手を洗いましょう。
(ティッシュを通り抜けたウイルスが手に付いています) - 呼吸器感染症症状のある患者を診療するスタッフもマスク(飛沫感染予防用)を着用しましょう。
首相官邸ホームページ:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/influenza.html