栄養管理科コラム

「麺類について」

栄養管理科 管理栄養士 望月 環子

2022/9/30掲載

2022年9月7日の昼食は「残暑」をテーマとした行事食を提供しました。

  • 麺類について当院の病院食「盛岡じゃじゃ麺」
  • 当日のメニューは・盛岡じゃじゃ麺・サツマイモのバター炒め・梅ゼリーでした。当日は、最高気温31度・最低気温25度・湿度75%・曇り時々雨の予報で、雷を伴う天気予報が出ていましたが、そんな蒸し暑い日にぴったりなお食事が提供できたのではないかと思います。

ところで、皆さんは麺類をどの程度の頻度で召し上がりますか?夏はさっぱりと食べられるから、素麺や冷やし中華などの麺類の頻度が多くなる傾向があるのではないでしょうか?

管理栄養士としては、麺類全般は塩分が多い料理の代表として捉えています。そのため病院給食での麺類の提供は週に1回にしています。栄養指導をしていると、毎日お昼に麺類食べる習慣がある患者様をよく見かけます。

麺類はつゆやスープとセットで食べることが多く、また麺自体にも塩分が入っているので塩分含有量の多い料理なのですが、それ以外にも注意していただきたいことがいくつかあります。

麺類を食べる時、麺だけになっていませんか?

  • 麺類について
  • ざるそば・うどん・ひやむぎ などを食べる時は麺+薬味だけで食べている方も多いと思います。こういった食べ方ですと、主食(糖質)中心の食事となってしまい栄養バランスが悪くなりがちです。

麺類だけではなく、おかず:主菜(肉・魚・卵・豆:タンパク質)や副菜(野菜・海藻・果物:ビタミン・ミネラル)を一緒に食べることをお勧めします。手軽に済ませたいときは、豆腐やツナ缶などとカット野菜を合わせて「豆腐サラダ」や「ツナサラダ」を追加すれば、簡単に主菜・副菜が揃ってバランスが整います。

その他では、麺に肉や卵、野菜などの具を入れて、けんちんそば、なべ焼きうどん、サラダうどん・冷やし中華など、一杯に主菜・副菜が揃うメニューにすることで、偏りがちだった麵料理が、バランスの整っている食事に早変わりします。

乾麺を茹でる時、茹ですぎてませんか?

1束=1人前で茹でてしまうと、食べ過ぎているなんてこともよくあります。 米飯150gと同等のエネルギーになるように乾麺を茹でる時は茹でる前の状態で60g(種類問わず)茹でると、米飯150gとほぼ同等のエネルギー量となります。 パスタの場合、100gで1束になっていることが多いです。そうめんの場合、50gで1束になっていることが多いです。

皆さん、食べ過ぎてはいなかったでしょうか?麺の量が多いから主菜・副菜を揃えなくてもおなかいっぱいになってしまっていた可能性もありますね!

麺類を食べる際は、塩分以外にも、栄養バランスや麺の量なども気にしてみてはいかがでしょうか?