栄養管理科コラム
「果物の適量について」
栄養管理科 管理栄養士 藤村 仁美
2022/8/31掲載
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これから秋にかけて果物が美味しい季節になります。果物にはビタミン・食物繊維・カリウムなどが多く含まれており、特に食事制限が無い方は1日200g程度を目安に食べましょう。1日の目安量を各果物でご紹介します。
果物の1日の目安量は?
果物の1日の目安量は約200g(可食部)です。各果物ごとに目安量を見てみましょう。
みかん | 2個 | りんご | 1個 |
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日本なし | 1個 | 柿 | 1個 |
ぶどう | 1房 | 桃 | 1個 |
キウイ | 2個 | 夏みかん | 1個 |
バナナ | 2本 | グレープフルーツ | 1個 |
★糖尿病などの食事制限をされている方の1日の目安(1単位)
みかん2個、りんご中1/2個、なし大1/2個、バナナ中1本
※カリウム制限をしている方は上記目安と異なるため、主治医又は管理栄養士にご相談下さい。
栄養相談でよくある質問
- 果物の代わりに果汁100%ジュースを飲んでもいいですか?
- ジュースになると糖の吸収が早くなり、血糖値が上がりやすくなります。高血糖の原因となるため食事制限をしている方は生の果物にしましょう。
- 果物だからお菓子のかわりに沢山食べても大丈夫ですよね?
- 果物には食物繊維が豊富に含まれていて、血糖値は急上昇しにくく緩やかに上がりますが、食べすぎると血糖値にも悪影響を及ぼしますので注意して下さい。
- ドライフルーツはダイエットに向いていると言いますが本当でしょうか?
- 乾燥していて噛み応えもあるので、よく噛んで食べると効果的です。しかし、食べ過ぎはカロリー摂取が過剰になるので注意してください。
また、果物の種類によっては食べ過ぎると下痢になる可能性もありますので適量を摂取するようにして下さい。
管理栄養士からのひとこと
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「酢豚にパイナップル、なぜ料理に果物を入れるの?」と、好き嫌いが分かれるところですが、果物の種類によってはタンパク質に作用する酵素が含まれていて、お肉をやわらかくする効果があります。料理の下ごしらえや肉の漬け込みに活用してみてはいかがでしょうか。
*パイナップル、メロン、パパイヤ、キウイフルーツ、イチジクなど
<参考文献:毎日くだもの200グラム推進協議会 FACTBOOK-果物と健康-(第六版)、糖尿病の食事療法のための食品交換表第7版>