栄養管理科コラム
「完全栄養食品」と呼ばれる「たまご」
栄養管理科 吉田 咲子
2021/3掲載
【たまご】
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卵は、「完全栄養食品」と呼ばれ、ビタミンCと食物繊維以外の栄養成分はすべて含みます。
たんぱく質の必須アミノ酸バランスが非常によいため、利用効率が高く、良質のたんぱく源となります。卵白には口内炎や口角炎の予防に欠かせないビタミンB2が豊富です。卵黄には脂溶性のビタミンA・Eが含まれており、抗酸化作用による動脈硬化や老化予防に役立ちます。
しかし、卵黄にはコレステロールが多く含まれ、個人差はありますが、過剰摂取すると血中コレステロール値が上昇する方もいます。特に、高LDLコレステロール血症の方は摂取量に注意しましょう。
【たまご料理について】
卵は手軽に主菜(たんぱく源)を摂れる食材のひとつです。上手に活用しましょう。
例えば介護食の場合、短時間で調理でき、軟菜食作りにはとても適しています。火を通しすぎると硬くなり食べにくいので火を通しすぎないように注意します。オムレツや温泉卵、だし巻き卵、茶碗蒸しなどはおすすめです。
また、食欲不振等で主食中心の食事の場合は、白粥を卵粥へ、そうめんやうどんに温泉卵をプラスする、パンならフレンチトーストや卵サンドにすると栄養価アップになります。
★卵Sサイズ1個あたり:エネルギー76kcal、たんぱく質6.2g、脂質5.2g、ビタミンA75マイクログラム、ビタミンB2 0.22mg、コレステロール210mg
テーマ「ある日の昼食」
当院では3月~5月まで春メニューを提供しています。-
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《メニュー》昼食
・ご飯、すまし汁、親子煮(鶏肉・卵)、ひじきの煮物、いちごゼリー