栄養管理科コラム
骨粗鬆症と言われたら
2017/7掲載
骨粗鬆症とは、骨の強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。閉経後の女性や高齢者に多くみられます。大腿骨(太ももの付け根)の骨折では歩くことが出来なくなり、高齢者の骨折は寝たきりの原因の一つとなります。骨粗鬆症は予防が大切であり、「骨強化」の為ための食事に注意し、適度な運動を行うことが必要です。
< 骨強化のために必要な栄養素 >
①カルシウム(骨を丈夫にします)
食品:牛乳・乳製品、緑黄色野菜、海藻類、小魚類、大豆製品など
②ビタミンD(カルシウムの吸収を助けます。)
食品:鮭、さんま、うなぎ等の魚介類、きのこ類 など
③たんぱく質(たんぱく質を構成するアミノ酸がカルシウムの吸収を助けます。
摂りすぎると、たんぱく質を体外へ排出してしまうので注意しましょう。)
食品:肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
< 摂り過ぎに注意した方がよい栄養素 >
①リン…過度の摂取はカルシウムの吸収を阻害します。
(食品:魚類、肉類、ハム・ウィンナー、カップ麺、スナック菓子、清涼飲料水)
②食物繊維…カルシウムを吸着して体外へ排泄します。(食品:野菜、海藻、玄米、豆類)
③ナトリウム…カルシウムの排泄が促進されます。減塩を心がけましょう。
④アルコール…カルシウムの吸収を低下させ、ビタミンDの働きも悪化させます。
現在、骨密度を簡単に測定できるようになっています。自分の骨密度を知り、「骨粗鬆症ぎみかな?」と思ったら食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
身体に役立つ知識:パプリカの栄養
パプリカはピーマンとは異なり唐辛子の総称で色は緑、赤、黄、オレンジ等あり、オランダ、韓国、ニュージーランドから多く輸入されています。ピーマンに比べ、特にビタミンCは約2倍、赤パプリカでは特にβ-カロテンが約3倍多く、それぞれ抗酸化作用があります。肉厚でジューシーな食感、甘くさわやかな味わいが特徴で、サラダや煮込み料理、皮を剥いてマリネ等の料理に合います。
【新百合ヶ丘総合病院 ある日のお食事】
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平成29年7月23日(日)昼食米飯 夏野菜カレー(豚肉、玉ねぎ、人参、茄子、ズッキーニ、赤パプリカ)
野菜サラダ フルーツヨーグルト