栄養管理科コラム
血管を若く保つために気を付けることは?
2017/4掲載
健康的に過ごしていても血管は徐々に老化し、脆くなりやすくなります。
また、遺伝的要素や生活習慣病があると老化のペースが早まり、更に動脈硬化が進みやすくなります。
< 健康診断の結果より、老化サインがないかをチェック! >
①血管を傷める…血圧が高い。血管に負担がかかって破れやすくなります。
75歳未満(75歳以上)→収縮期血圧140mmHg以上(150mmHg以上)/拡張期血圧90mmHg以上
②血管を傷め、詰まらせる…TG、LDLコレステロールが高く、HDLコレステロールが低い。
中性脂肪(TG)→150mg/dl以上/ LDLコレステロール→140mg/dl以上/ HDLコレステロ ール →40mg/dl以下
③血管をサビつかせる…血糖が高い。血糖値が高い状態が続くと、血管内に酸化反応(サビ)や糖化反応
(コゲ)が起こりやすくなり、老化を早めます。
空腹時血糖値→110mg/dl以上/糖負荷試験2時間値→140mg/dl以上
< 食事で血管力をUPさせましょう! >
①主食、主菜、副菜を揃えた、バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
②①と併せて、以下の点に気を付けましょう。
a.血圧が高めの方→減塩を心がけましょう。
b.中性脂肪、LDLコレステロールが高めの方→肉より魚料理、特に青魚を選び、一緒に野菜料理を
プラスして血管の酸化(サビ)や詰まりを予防しましょう。
中性脂肪が高い方はお菓子や果物等を摂り過ぎに注意が必要です。
c.血糖値が高めの方→食事量は腹八分目にし、野菜料理から食べ始めましょう。
空腹を抑え、急激な血糖の上昇を抑えてくれます。
以上の健康診断結果や食事内容を参考にし、血管を若く保ち、元気でありたいですね。
身体に役立つ知識:たけのこの栄養
たけのこは、やわらかい先端部分は酢の物や和え物、穂先は炊き込みご飯、歯ごたえのある中央部分は煮物や炒め物に と幅広く使えます。 食物繊維やカリウムが豊富です。
また、切り口に見られる白い粉はチロシンというアミノ酸の一種です。チロシンはドーパミンという脳内物質の材料になり、気力がアップすることが分かっています。洗わずに一緒に食べましょう。
【新百合ヶ丘総合病院 ある日のお食事】
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平成29年4月18日(日)夕食米飯 若竹汁(たけのこ、わかめ) 鰆の木の芽焼き きゅうりのサッパリ和え 煮豆