ホーム 広報紙 2019年7月号

経験豊富な
診療スタッフにより
高度な医療を提供する

新百合ヶ丘総合病院
血液内科 部長
たうち てつぞう
田内 哲三 医師
【プロフィール】
1986年東京医科大学医学部医学科卒業。同年東京医科大学内科第一講座入局。92年米国インディアナ大学へ留学。95年東京医科大学助手として内科学第一講座勤務。2001年東京医科大学講師として内科学第一講座勤務。08年東京医科大学准教授として血液内科学分野勤務。19年4月より現職。
日本血液学会専門医・指導医/日本内科学会認定内科医・指導医

経験豊富な
診療スタッフにより
高度な医療を提供する

新百合ヶ丘総合病院
血液内科 部長
たうち てつぞう
田内 哲三 医師
【プロフィール】
1986年東京医科大学医学部医学科卒業。同年東京医科大学内科第一講座入局。92年米国インディアナ大学へ留学。95年東京医科大学助手として内科学第一講座勤務。2001年東京医科大学講師として内科学第一講座勤務。08年東京医科大学准教授として血液内科学分野勤務。19年4月より現職。
日本血液学会専門医・指導医/日本内科学会認定内科医・指導医
  • 当院の血液内科では、白血病・悪性リンパ腫を代表とする悪性の造血器疾患や各種貧血、さらに血小板の異常などによる出血傾向などの病気を対象としています。いわゆる難病が多いのですが、この分野での治療の進歩はめざましく、これらの病気はある一定の割合で治癒可能となっています。治療に際しては、奇をてらうことなく、まず標準的なものから考えていきますが、血液疾患は無治療で様子を見てよいものから、細胞移植を含む強力な化学療法を必要とするものまで様々です。当院では経験豊富な診療スタッフ(常勤の血液専門医3名)が個々の症例に応じた治療法を検討し、患者さんと一緒になって治療に取り組んでいきます。『的確な診断と、適切で柔軟な治療戦略への対応』が当科のモットーです。

    当院の血液内科は、クリニックなどで血液検査に異常を発見され、紹介されて来院される方の比率が高く、高度専門治療を中心に行っています。外来で血液検査、骨髄検査、エコーやCT、さらに最近ではPETなどの画像診断を実施し、輸血や種々の治療を行いますが、より強力な治療が必要な場合には、適宜入院していただいて治療を行います。

  • 私は1992年より3年間、米国のインディアナ大学医学部腫瘍センターに臨床及び基礎研究を行うために留学し、センター長のHal Broxmeyer教授の指導を直々に受けました。Broxmeyer教授は世界で初めて臍帯血移植を行った人物で、その功績が認められて米国血液学会会長にも就任されました。米国の3年間にわたる留学では、白血病の発生原因である遺伝子産物の弱点を見つけ出し、世界初の分子標的薬による体に優しい白血病治療の確立に貢献しました。この種の白血病にかかった患者さんは、現状では一度も入院することなく、外来で検査、治療を行うことが可能であり、同年代の健康な方と同じだけ生きられる時代となっております。当院では、これまでの経験を活かした体に優しい世界最高水準の治療を提供し、地域の皆様の診療に活かしていきたいと考えております。

    私のモットーは、「医は仁術なり」です。患者さんとそのご家族が満足する医療環境をつくり、病気を的確に治し、元の生活に戻ることを目指す医療を提供することです。「高い知識」と「高い技術」を自己研鑽することによって、患者さんやご家族の期待に応えることが、私達の責務と思っております。

血液内科

血液内科を受診の際は、必ずご予約をお取りの上、ご来院なさってください。
【予約電話番号:0800-800-6456(9:00~17:00)】 ※月~土(日・祝日除く)

急性骨髄性白血病

血液内科の医師と6病棟のスタッフ
血液内科の医師と6病棟のスタッフ

急性骨髄性白血病とは、血液のがんの一種で、血液をつくる骨髄で異常な血液細胞(白血病細胞)がつくられる病気です。正常な状態の骨髄では、いずれ成熟した血液細胞に成長する血液の卵の細胞(造血幹細胞)がつくられています。造血幹細胞は、将来リンパ球になるリンパ球系幹細胞と、赤血球や顆粒球や血小板になる骨髄球系幹細胞になります。骨髄球系幹細胞は骨髄芽球に成長しますが、この骨髄芽球が異常な白血病細胞となり、正常な血液細胞に成長できなくなった状態が、急性骨髄性白血病です。


《治療》

急性骨髄性白血病の治療は、予後因子によって層別化され、複数の抗がん剤を組み合わせた多剤併用化学療法や造血幹細胞移植を行います。治療には大きく分けて、寛解導入療法(治療の第一段階で、血液中や骨髄中の白血病細胞の大半を死滅させる治療)と寛解導入後治療(強化療法や造血幹細胞移植)の2段階があり、約半年間入院して治療を行います。標準リスクの場合は、化学療法が終了したら治療終了となりますが、高リスクの場合は、化学療法の後に造血幹細胞移植を行います。退院後は外来で定期的に検査を行い、再発の有無や抗がん剤の副作用による合併症の有無を確認します。ご高齢の場合は、抗がん剤の副作用が強くなるため、抗がん剤の種類やその投与量を調整しなくてはなりません。特にご高齢の方の場合は予定通りに治療を遂行することが難しいため、個々の患者さんの状態にあわせた治療を行います。

悪性リンパ腫

血液がんにおけるリンパ系腫瘍

リンパ組織(病原体をやっつける免疫機能を担当する組織:リンパ節、脾臓、胸腺、骨髄、胃腸、など)から発生する悪性腫瘍(がん)です。リンパ組織は全身に存在するため、体のどこからでも発生する可能性があります。非ホジキンリンパ腫とホジキンリンパ腫に分かれますが、日本では非ホジキンリンパ腫が90%と多くを占めています。

《治療》

治療の中心は抗がん剤による化学療法です。この病気は全身の病気であり、たとえ1カ所の小さな腫瘤であっても、既に全身に散らばっている可能性が高いからです。小児のリンパ腫では、病型や病期を考慮した治療法が確立されてきており、現在では70%以上の例で治癒が見込めるようになっています。

多発性骨髄腫

多発性骨髄腫は血液細胞の中の「形質細胞」という細胞が悪性化してどんどん増殖していく病気です。患者さんは高齢者に多く、女性よりも男性に多い傾向があります。血液細胞をつくり出す工場のような役割をしているのが「骨髄」ですが、骨髄で形質細胞ばかりをつくるので、他の細胞(赤血球、血小板、形質細胞以外の白血球)がつくられなくなり、様々な症状(貧血、倦怠感、息切れ、紫の痣、浮腫み、など)が起こってきます。また、増えすぎた免疫グロブリンは、Monoclonal protein(M蛋白)と呼ばれます。M蛋白は血液の中に増えすぎると、血液がドロドロの状態になったり、腎臓に沈着して「骨髄腫腎」と呼ばれる腎障害を起こしたりします。骨髄の中で固まり(腫瘍)をつくってくると、溶骨性変化といって、骨が弱くなり、ささいな力で折れやすくなります。

《治療》

多発性骨髄腫は治癒することが難しい疾患です。早期治療により生命予後が改善しないため、症状がない無症候性骨髄腫の場合には、定期的に経過観察をして症候性骨髄腫となった時点で治療を開始するのが一般的です。病気と共に、通常の人と変わらない生活を長く行えるようにすることが治療の目標になります。近年は新しい薬が開発されており、予後は大きく改善しています。
※詳細は当院ホームページ「血液内科」をご覧ください。

看護部コラム

不妊治療と仕事の両立を目指して

不妊症看護認定看護師 米田 泉


不妊治療と仕事の両立を目指して

女性が社会で活躍する機会も増え、晩婚化を背景に不妊治療を受ける夫婦が増加しています。女性が妊活する時期は、仕事が充実する時期と重なり、不妊治療と仕事の両立を図ることが難しくなります。女性にとっての妊娠適齢期は20~34歳です。しかし妊娠・出産の適齢期は待ってはくれません。したがって、不妊治療を希望したときから、仕事との両立に目を向け、受診のタイミングや病院選びを夫婦で話し合うことが大切です。

当院の不妊治療への取り組み

当院では、体外受精などの高度生殖医療を受けることを考えているカップルに対して、治療の流れや副作用、料金などをわかりやすく説明し、カップルの治療に関する自己決定のための相談や、通院の回数や所要時間、仕事との調整などの相談に応じています。また、体外受精に伴う連日の注射をご自宅で行えるように指導を行い、患者さんの通院負担の軽減を図っています。その他に、不妊カウンセリングも実施しております。


不妊治療と仕事の両立を目指して

不妊治療は女性の月経周期に合わせて治療を行います。予定通りに月経が来るとは限らないため、急な受診が必要だったり、連日の注射によって発育した卵胞をチェックするための受診が数回必要で、採卵する日は直前に決まります。



急な受診が多くなる不妊治療では、職場に理解してもらうことが大切です。最近は、企業の理解も進み、不妊治療の助成や不妊休暇が取れる企業も出てきています。不妊治療を受けることを、職場に伝えづらい方もいらっしゃるかと思います。厚労省で、不妊治療への理解を深めてもらう目的のリーフレットや「不妊治療連絡カード」というものがつくられています。これらを使って職場に伝えるのも一つの方法です。


不妊治療と仕事の両立を目指して

★リーフレット「仕事と不妊治療の両立支援のために~働きながら不妊治療を受ける従業員へのご理解をお願いします~」(厚生労働省)
ページはこちらから

★「不妊治療連絡カード」(厚生労働省)
ページはこちらから

以上のことを踏まえ、子供を望んでいるカップルは、今後の家族計画について話し合う機会をもち、適切な時期に受診し、連絡カードを活用しつつ、職場内で不妊治療への正しい理解を深めていただくためにお役立ていただければと思います。


6月1日 に立体駐車場がオープンしました

新百合ヶ丘総合病院の立体駐車場(病院に隣接)が、6月1日より利用開始となりました。
駐車場をご利用の際は、病院正面玄関前ロータリー先からお入りください。詳細は下記の通りです。なお、5月31日をもって当院と臨時駐車場との料金提携は終了いたしました。ご理解、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

●収容台数:284台( 高さ制限2.1m )
●24 時間利用可
●立体駐車場の利用料金(料金は税込です。 当日 1日最大料金設定はございません)

対 象 基本料金 超過料金
3時間まで 3時間を超えて
6時間まで
6時間以降
診察を受ける方
健診を受ける方
面会の方(入院患者のご家族のみ)
200円 1時間につき
100円加算
30分につき
200円加算
一般利用 1時間まで 410円
1時間を超えるとき 30分につき200円加算

立体駐車場がオープンしました

●エレベーター1基(定員 15人)
※ストレッチャー搬送の場合は病院 1階正面玄関、または時間外通用口をご利用ください。
●駐車料金の割引方法
診察、健診を受ける方、面会の方(入院患者のご家族のみ)は、出庫前に駐車券をお持ちの上、下記窓口にて割引サービスを受けてください。
平日 8時30分~17時00分…1階総合受付 ※健診の方は 6階予防医学センター
上記以外の時間帯…1階防災センター(時間外受付)

講座・イベントのご案内

◆医学健康講座 ※時間…14:00~15:00/会場…STRホール(新百合ヶ丘総合病院3F、定員150名、先着順)
7月19日(金) 医療 × テクノロジー
~ 最近話題のAIで医療はどう変わる?~
※講演前13:00よりプラネタリウム上映会開催
総合診療科
部長 川島 彰人 先生
7月26日(金) あなたの腎臓は大丈夫?
~ 腎臓病の発見から関わり方まで ~
腎臓内科/透析内科 稲永 亮平
7月31日(水) あなどれない 貧血
※講演前12:30よりフラダンスショー開催
血液内科
部長 田内  哲三 先生
◆市民医学講演会 ※時間…14:30~15:30
7月3日(水) 脳動脈瘤に対する血管内治療 脳神経外科 医長
森谷 匡雄 先生
調布クレストンホテル/8F
クレストンルーム(定員120名)
7月18日(木) 忍び寄る心臓病
~ 隠れ心不全 ~
循環器内科 医員
岩宮 賢 先生
調布クレストンホテル/8F
クレストンルーム(定員120名)

※ 講座の講師及び演題は予告なしに変更になる場合がございます。

2019年5月の救急車受け入れ台数は535台でした。