地域情報誌 タウンニュース 2020年12月号 掲載記事より

骨髄異形成症候群って聞いたことありますか?

血液内科 部長
田内 哲三(たうち てつぞう)

  • 骨髄異形成症候群は、造血幹細胞の遺伝子異常によって起こり高齢者に非常に多くみられます。

    具体的には、造血幹細胞の成熟した血球が順調に成長できなくなり、結果として白血球減少、貧血、血小板減少が起こります。また、骨髄異形成症候群の患者さんの骨髄と末梢血に、成熟障害の程度を反映して未熟な血液細胞が様々な割合で見られ、急性骨髄性白血病に移行したり、肺炎などの感染症を合併します。

    骨髄異形成症候群は単一の病気ではなく様々な種類があり、同じ病気でも進行の速度や特徴が変わってきます。化学療法の必要な患者さんに脱メチル化薬という薬剤がありますが、効果は一時的です。来年の春になるとBCL2阻害剤が認可されるため、新たな治療効果が期待できます。

    血液内科はこちらから