栄養管理科コラム
メタボリックシンドロームと生活習慣病 ∼その②∼
2018/10掲載
前回はメタボリックシンドロームの診断基準を中心に、今回は具体的な食生活や生活上の改善ポイントを以下に挙げました。参考にして下さい。
食生活上の改善ポイントは?~内臓脂肪を溜めないために~
- ①1日3食規則正しく食べ、夜食は控えましょう。
朝食はなるべく食べましょう。夕食が21時以降になりがちの方は17~18時に軽食をとり、帰宅後は野菜のおかずを中心に軽い食事を心がけましょう。 - ②栄養バランスの良い食事をこころがけましょう。
主食(ごはん・パン・麺類)、主菜(魚・肉・卵・大豆製品)、副菜(野菜・きのこ・海藻類・こんにゃく)を組み合わせましょう。+αとして、乳製品や果物を1日それぞれ1品(牛乳はコップ1杯程度)取り入れると良いでしょう。 - ③間食は控えましょう。
- ④脂肪の摂り過ぎに注意しましょう。
油脂が多い料理や食材は何品も重ね食べしないようにしましょう。(例:揚げ物、炒め物、マヨネーズ、ドレッシング、バター、クリーム使用した料理、ゴマやピーナッツ等の種実類、ベーコン、サラミ、アボカド等) - ⑤休肝日を週に1日以上設けましょう。
- ⑥薄味に慣れましょう。
汁物は1日1杯、漬物も1回以下にしましょう。
適正体重を維持できていますか?
BMI(ボディーマス指数)は肥満度を表す指標で、適正なエネルギーバランスが取れているのか確認できます。
身長(m)×身長(m)]※身長はm単位であることに注意!
25以上の方は、減量が必要です。食生活等見直してみましょう。
身体に役立つ知識:かぶの栄養
かぶは春物と秋物があり、春は柔らかく、秋は甘いという特徴があります。原産地はアフガニスタン付近の中東アジアか地中海沿岸で、日本では古くは「日本書紀」に記載があります。
種類には西洋型と東洋型があり、東日本に分布する西洋型はツルツルしています。それに比べて東洋型は葉や茎に毛があり全体的にゴツいかぶが多いです。
栄養面は、実にはむくみの解消に効果のある「カリウム」、消化に効果のある「ジアスターゼ」、葉には、「カリウム」、歯や骨の構成や神経の働きを助ける「カルシウム」、粘膜を保護し、免疫力を高める「β-カロテン」、抗酸化力で動脈硬化や心筋梗塞等を予防する「ビタミンC」が豊富です。葉は捨ててしまいがちですが、栄養豊富なので茹でて和えたり、炒め物等にして捨てずに食べましょう。
【新百合ヶ丘総合病院 ある日のお食事】