栄養管理科コラム

【世界糖尿病デー】をご存じですか?

2017/10掲載

世界糖尿病デー

現在、世界の糖尿病人口は3億8,700万人、なかでもアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2014年は1億3,800万人と全世界の約1/3がこの地域に集中しています。このことから国連は11月14日を「世界糖尿病デー」として、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動がはじまりました。当日は各国のシンボル的な建築物等にブルーライトアップを灯す行事が行われるほか、糖尿病に関連した様々なイベントが開催されます。

日本では2012年実施の糖尿病実態調査によると、糖尿病が強く疑われる人や糖尿病の可能性を否定できない人の合計は約2,050万人と総人口の約10%以上と言われています。糖尿病と指摘されても自覚症状が少ないために、約6割が未受診もしくは治療中断の状況であることが問題になっています。皆さんも検査値で血糖値が高めなど気になることがあったら、早めに受診しましょう。

< 糖尿病はどんな病気?何が問題なの? >

血糖を下げるホルモン~インスリン~が上手く働かなくなり、慢性的に血糖値が高くなる病気です。この状態が続くと合併症(3大合併症:神経障害、網膜症、腎症)や動脈硬化等の別の病気を引き起こし、重症化することがあります。

< 食事やその他で気を付けることは? >

  • 食事は、主食(ご飯・パン・麺類)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜・きのこ・海 藻類・蒟蒻)を毎食食べるようにし、更に果物や乳製品を1日1回摂るようにしましょう。
  • 食事は副菜から食べ始めるようにし、よく噛んで1食15分程度はかけて食べるようにしましょう。(食後の血糖上昇が緩やかになります)
  • 適正体重を維持し、BMI(ボディーマスインデックス)22程度を目安にしましょう。
    BMI=体重kg/(身長m×身長m)  ※身長の単位がmであることに注意!!
  • 減塩をこころがけ、食材自体の旨みやだしをきかせるなど薄味に慣れるようにしましょう。
  • コレステロールが高い方は、コレステロールが上昇しやすい食品や料理に注意しましょう。
    例)肉類の脂身、鶏肉の皮、ベーコン、卵、レバー、魚卵類、バター、ラード、揚げ物等

< 新百合ヶ丘総合病院 世界糖尿病デー取り組みのご紹介 >

11月14日は世界糖尿病デーです。当院でも糖尿病イベントを開催いたします。

  • 栄養科・薬剤科・リハビリテーション科による、糖尿病イベント展示
    • 場所:当院1階 STR広場
    • 展示期間:11月14日(火)~11月21日(火)
    ぜひお立ち寄りください。
  • 当院に通院中の患者様を対象としたイベントプログラム
    • 当院糖尿病チームスタッフによる講義やイベントです。
    • 日時:11月14日(火)
    • 場所:新百合ヶ丘総合病院 3階STRホール
    • 要予約 先着30名 参加費500円
    • ご興味のある方は、1階Eブロック受付まで

身体に役立つ知識:さんまの栄養

さんまの旬は9月~10月。血栓予防に効果的なDHA・EPAや皮膚を正常に保つビタミンA、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、脂肪の代謝・タンパク質や核酸の合成に役立つビタミンB12が豊富です。


【新百合ヶ丘総合病院 ある日のお食事】

  • 平成29年10月14日(土)夕食

    ■ご飯 ■さんまの塩焼き ■里芋の煮物 ■春雨サラダ ■オレンジ