2020年7月号

緩和ケア病棟リハビリ始まりました

リハビリテーション科 理学療法士 岩﨑 敏生 梶 登士次
リハビリテーション科 作業療法士 中松 めぐみ

当院は、2020年6月1日より緩和ケア病棟を開設いたしました。

  • 緩和ケア病棟デイルーム

  • 緩和ケア病棟とは、がん患者さんの身体や気持ちの痛み・苦しみ・つらさなどの症状を緩和するための治療を望まれている方が安らかに過ごせるよう支援する病棟です。苦痛の緩和・生活の質の向上のため、医療の専門職(医師、看護師、薬剤師、心理士、栄養士、リハビリテーション(以下、リハビリ)スタッフ、ソーシャルワーカーなど)のメンバーで、患者さんとご家族様に緩和治療を提供します。病棟は個室9床、4床3部屋の全21床です。

その中でもリハビリスタッフは緩和ケア病棟で身体状況に応じた運動指導や生活環境の見直し、苦痛を和らげるためのお手伝いしていきます。

緩和ケアリハビリの目的

緩和ケア病棟でのリハビリは「余命の長さに関わらず、患者さんとご家族様の要望を十分に把握した上で、その時期における可能な限り最高な日常生活を実現する」を目指しています。

がんが進行してくると食事量が低下しますし、がん細胞そのものがエネルギーを消費するので、全身が衰弱し筋肉が萎縮したり、身体の筋力が低下してしまいます。また、積極的な治療が困難となった方も日常生活での活動量が低下し少し動いただけでも疲れやすくなったり、さらに食事が食べられなくなったりと悪循環になり、やがて寝たきりの生活になってしまいます。リハビリでは寝たきりの予防や積極的な治療が困難となった方へ、在宅生活や退院支援などのこれからの日常生活を支援していきます。

ご家族様へのお願い

患者さんが適切な緩和ケアリハビリを受けるためには、がんのリハビリに対するご家族様の正しい理解が必要です。緩和ケアリハビリは患者さんだけでなく、ご家族様に対しても提供されるものです。特に介護に対する支援はとても大切です。リハビリスタッフから退院後の適切な介護、介助方法の指導を受けたり、福祉用具のレンタルなど自宅環境を整備したりすることは、ご本人様はもちろん、介護者となるご家族様が自宅で看病する際の負担軽減に繋がります。

緩和ケアのリハビリテーションは患者さん一人一人に合わせて、専門職チームで介入していきます。何かお困りのことがありましたら、お気軽に主治医やリハビリテーション科スタッフまでご相談ください。